埼玉県富士見市では、学童保育の運営委託先が4月から民間企業に変更される予定ですが、現職員の過半数が転籍を拒否し、円滑な移行が困難となっています。背景には労働条件の切り下げがあり、生涯賃金が約5000万円減少する可能性が試算されています。企業側と市は現状維持を目指す姿勢を示していますが、労組側は待遇改善や運営方法の不透明さへの懸念を示し、反発を続けています。市議会は陳情を審査しましたがすべて不採択となり、収束の見通しが立たない状況です。

このような問題は、単なる労働条件の交渉に留まらず、公共サービスの質や安定性を大きく揺るがすものです。これまで教育現場で築き上げられてきた信頼が、行政と企業間の不誠実な対応により損なわれることは、社会全体への影響も深刻です。転籍拒否の背景には、生涯賃金の大幅減少、昇給体系の廃止、休暇削減など、職員の将来を顧みない条件改悪が挙げられます。
自治体が「処遇を下回らない」と公募条件で示しながら反する契約が進められたことは、公約違反として断罪されるべきでしょう。
この状況を解決するには、以下の具体策が求められます。
職員の待遇を代弁する第三者機関を設置し、交渉を可視化すること。子どもや保護者の意見聴取を義務付け、新運営体制の品質保証を図ること。労組と連携しながら行政が中心となり、処遇改善と運営方法の透明化を法律的に確保すること。公共サービスは利益第一主義に陥るべきではありません。未来を背負う子どもたちの教育環境が「安価な外部委託」の犠牲となることを容認する社会で良いのでしょうか?職員と自治体、企業が真摯に協議を重ね、未来を守る選択をするべきです。
ネットからのコメント
1、今回の問題は、単なる「民間委託の是非」ではなく、子どもを支える現場の安定性そのものが問われているのだと思います。「下回らないように配慮」と公募時に示していたにもかかわらず、生涯賃金で大幅減との試算が出ているのであれば、職員が不安や不信感を抱くのは当然です。管理者が変わるたびに待遇が大きく変動する環境では、経験ある人材の定着は難しくなります。
学童保育は単なる預かりではなく、子どもの生活の場です。長年関わってきた指導員の継続は、子どもたちにとっても大きな安心材料です。処遇の問題は、最終的に保育の質や子どもの安全に直結します。市と事業者には「移行ありき」ではなく、現場の声に丁寧に向き合い、納得できる説明と実効性ある条件整備を示す責任があると感じます。子どもたちにしわ寄せがいかない解決を心から願います。
2、指定管理者公募の際に既存の雇用を下回らないように配慮とありました。それをふまえて決定しているので、職員さんたちが処遇はある程度維持されるものと思っていたのに全く違ったことに不満を覚えるのは当然だと思います。シダックスの雇用は各クラブの責任者でさえ非正規の契約社員です。ですが現在の職員さんたちは正規雇用です。シダックスも富士見市も現状の雇用がどうなっているのか知ることはできたはずです。なのになぜ、シダックスは現状を下回らないようにできると思ったのか疑問です。現在の雇用は解雇され、シダックスに新たに雇用される形なので勤続年数も0にされ、有給休暇も一からです。
それは仕方のないことかもしれません。ですが、5年ごとに指定管理者選定が行われ、また変わるかもしれない。そうしたらまた解雇・雇用を繰り返すかもしれない。そのような不安定な制度で勤めたいと思う人はそんなにいないと思います。
3、子供を通わせている学童保育所も4月から運営が変わり、その業者が記事にあるシダックスです。先日その説明会がありましたが、向こうからは背広組だけが来て会社説明ばかり。いやそういうのいいから…。前までは現場の職員さんによる説明会で分かりやすかったのですが。そして肝心の来期からの運営について、現在いる職員さんには極力、シダックスに転籍をしてもらい現状に近いかたちで続けてもらう、という事でしたが実際は施設主任とNo.2の職員さん、他多数の職員さんはシダックスへの転籍を拒否して4月から別の学童保育所に行くそうです。このニュースを見て、やっぱそういう会社なんだなぁと思いました。ただ請けて回して回してというだけの。
4、うちの子が通ってる学童も、4月から学校統廃合の関係で指定管理者が代わります。
いままで見てくれた支援員の先生たちは全員交代、別の法人が引き継ぐことになります。もう決まったことだからしょうがないけど、支援員の先生たちには本当にお世話になったので、本当に寂しいです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/861561da3d1ceec29e7cf6790504556557837482,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]