厚生労働省が発表した全国がん登録に基づくデータは、初めて日本で包括的な「5年生存率」を示しました。2016年診断の全国データでは、15歳から99歳のがん患者で生存率は部位ごとに大きく異なり、前立腺(92.1%)や乳房(88.0%)などは高い一方、膵臓(11.8%)や肝臓(33.4%)は著しく低い結果となりました。また、2022年と2023年の新規患者数は99万人台でほぼ横ばいですが、新型コロナウイルスに伴い減少した時期を除いて長期的には安定して増加傾向が顕著です。さらに、15歳未満のがん患者は全体で82.4%の生存率を示すなど、診断年齢や部位による違いが鮮明に現れました。

今回の公表を受け、社会全体としてがん診療へのさらなる議論を促進し、課題解決への一歩を踏み出す必要があると考えられます。
データが示す現実には深刻な課題が隠れています。
膵臓や肝臓がんの低生存率は、この疾患に対する医療体制の脆弱性を浮き彫りにしました。一方、診断と治療の進行が進んでいる部位ではその成果が明確に伺えます。この不均衡は医療資源の集約や技術向上が部位で偏り、周到なサービスが行き渡っていない現状を物語っています。
本質的問題として、がん患者支援が包括的で全方位的であるのかが問われます。特に低生存率の部位について、早期診断技術の普及、新薬開発の加速、専門医療拠点の設置と保険制度改正が必要となるでしょう。また、データの透明性と患者支援情報の普及を促進することにより、個別治療の選択肢を患者や家族に提供する環境作りも重要です。
生存率は、医療の進歩を示す希望の灯りですが、数字の裏には命の不平等が潜んでいます。社会が持つべき価値観は、いかなる部位や状況でも「平等な治療の機会」が保証されることを目指すべきです。今こそ、データを根拠に大胆な革新に挑む時です。
ネットからのコメント
1、ここ二十年ほどでがん治療は飛躍的に進展して、いまやステージ4でも治るほど。いや、凄いですね…父を大腸がんで亡くしていますが、その当時『アガリスク茸』が効くという言葉を母が信じて買っていましたが(後に根拠はなかったことが明らかになった。
)今だったら助かってたんだろうかなぁ…。医療っていろんな人のデータが蓄積されていって、いろんな人の努力があって、想像もつかないほど良くなっていってますね。
2、高所得者のがん治療での自己負担額が高過ぎるのを何とかして欲しい。高額療養費制度を利用しても、高収入(年収約1,160万円以上)の場合、月々の限度額が約25万円とかなり高めになる。そのため、短期集中治療では「払える」ものの、長期化すると家計圧迫が深刻化してしまう。しかし、生活保護受給者は、高額療養費制度を利用してすら医療費の自己負担が全額免除される。また、癌に限らず薬価の高い薬は多く、例えば喘息の抗体薬なども生保は無料なので躊躇せず希望するが、中所得者以下は高すぎるために我慢している現状がある。頑張ってきた仕打ちがコレでは本当にやり切れない。
3、ちょうど今がん治療で入院中です。このような統計の発表は治療中の身にとってはとてもありがたいです。30代前半ですが、がんになるとは思いませんでした。この生存率を糧に頑張っていこうと思います。
4、両親とも肝臓。肝臓は破裂しなければ、そんなに苦しまないらしい。母は残念ながら転移があったが、父は本当に眠る様にあっという間。病院まで連れて行けというので車で行ったら、仕事に戻れというので駐車場で別れた。そして1日入院して、眠る様に意識を失った。59歳だった。どうやら、肝臓がダメになると人は臓器不全で眠る様に亡くなるらしい。それを見ている自分は、自分も肝臓がんで父の様に逝きたいと切に思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/7de943323cc8a99505417bba4e7e7d7897d6eb70,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]