28日、熊本県内で最大震度7の地震が発生し、企業や商業施設に大きな影響が出た。コスモス薬品やイズミなどは店舗営業を停止し避難対応を実施。ダスキン熊本中央工場では設備被害や停電で操業停止となり、半導体関連工場でも安全確認が進められた。TSMCやソニーなどが状況確認を行い、ホンダや再春館製薬所なども生産を一時停止した。

大規模地震のたびに企業活動や市民生活が混乱する現状は、自然災害だから仕方ないで済ませる問題ではない。今回も多くの企業が迅速な避難や安全確認を行った一方、重要産業が集中する地域での防災体制や供給網の脆弱さが改めて浮き彫りになった。特に半導体など社会基盤を支える産業は、一つの地域の停止が国内外の製品供給に波及する危険性を抱えている。
今後必要なのは、第一に重要工場や物流拠点の分散化、第二に電力・通信などライフラインの強靱化、第三に企業と自治体が連携した定期的な防災訓練と復旧計画の整備である。
災害は予測できなくても、被害を拡大させる準備不足は防げる。安全より効率を優先する社会から、命と継続性を最優先する社会へ変わらなければ、同じ教訓を何度も繰り返すことになる。
ネットからのコメント
1、半導体工場の製造ラインは数ミリ単位のわずかな揺れでも安全装置が作動して自動停止する仕組みになっています。今回工場が止まったのは設備が破損したというよりも精密センサーが正常に機能して被害を未然に防いだためです。一度ラインが止まると製造中のウエハの点検や装置の再校正に数日から数週間かかるため一時的に出荷遅延などの影響は出ますが安全装置のおかげで壊滅的なダメージは回避できています。サプライチェーンへの影響も懸念されますが、まずは現場で安全確認と復旧作業にあたっている方々の安全を一番に祈りたいです。
2、地震が起きると、まず人命、次に暮らし、そして経済です。今回は熊本の店舗や工場が相次いで止まりました。店を閉める、従業員を避難させる、生産ラインを止める。これは当然の対応です。ところが、ニュースではすぐに「半導体不足」「自動車生産への影響」という話になる。
もちろん経済への打撃は重要です。しかし、工場で働く人たちの家は無事なのか、家族と連絡が取れているのか、避難所から出勤を求められていないのか。そこまで見なければ、本当の被害は見えてきません。企業には早期再開だけでなく、働く人の生活を守る責任があります。一方で、熊本に半導体工場を集中させてきた国の産業政策も検証が必要です。「想定外」で済ませず、電力、水、物流、代替生産まで備えていたのか。地震大国で工場を動かす以上、安全確認は儀式ではありません。経済より人命を優先する。その当たり前が、いま試されています。
3、工場における設備面での心配もあるのだろうけど、従業員が通勤できるのかという問題もある。工場周辺に点在する従業員の生活拠点が被災したり、生活に欠かせない食料品など物資の調達先が機能不全となれば、従業員の生活がままならなくなるため出勤できる人数が減るため、生産能力が戻らないという心配もある。
4、半導体工場はご存知のとおりクリーンルームです。今回の地震で恐らく緊急避難する時にエアロック解除したでしょう。
その際、外気が工場の管理区域に入るので、生産環境までクリーン度を回復させるのにフィルター交換や環境測定、機器の拭き取りなど簡単には行かないでしょうね。半月くらいはなんやかんやで掛かるかもしれませんね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/46d2564e63e7985450847681e1bd3756a254bb2c,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]