2023年1月9日に京都大学の研究チームが、「やる気ブレーキ」として働く脳の神経回路を解明したと発表した。この神経回路は脳深部の「腹側線条体」と「腹側淡蒼球」を結ぶもので、ストレスの高い課題に対して行動の開始を妨げる役割を持つ。研究はマカクザルを対象に行われ、報酬のみの課題では意欲に影響がなく、罰の予告がある課題に対する反応が速まった。この回路が適切に働かないと、うつ病や統合失調症といった精神疾患の陰性症状、または燃え尽き症候群などに影響があると見られている。今後、脳深部刺激や薬物療法を通じてこれらの症状の改善が期待される。

この研究は脳科学において重大な進展を示しています。しかし、重要なことは、この知見が今後どのように臨床応用されるかです。現状では、意欲の制御を行う神経回路が解明されたことで、精神疾患との関連性を深く理解するための道が開かれたように見えますが、まだ多くの疑問が残ります。
また、VS-VP経路の抑制が具体的にどの程度の効果を持つのか、長期的にはどのようなリスクがあるのか、これらの未解決の点についても検討が必要です。制度的にも、この研究が迅速に臨床に応用されるための道を整備する必要があります。研究協力の促進、倫理的議論の進展、そして公的資金の適切な投入が求められます。科学の力で未来を切り開くには、積極的なイニシアチブと確固たる意思が不可欠です。
ネットからのコメント
1、「やる気が出ない」は怠けではなく、脳が“危険回避”をしている結果だ、という点がこの研究の核心だと思います。嫌な課題に直面したとき、脳はコストと負荷を天秤にかけ、ブレーキを踏むことで心身を守ろうとします。これは本来とても合理的な仕組みです。ただ、そのブレーキが強すぎると一歩が出ず、弱すぎると無理を重ねて燃え尽きる。意欲とはアクセルだけでなく、ブレーキとのバランスで成り立つものだと改めて感じます。日常の「先延ばし」も、自分を責める前に、今どんな負荷がかかっているのかを見直す視点が大切かもしれません。
2、「5分だけやってみる」が良いそうです。勉強とか仕事。やらなければいけないのはわかってるけど、なかなか始められない。そんな時、普段だったら読まない漫画を読み始めてしまったり、掃除をしてしまったり。ショート動画を延々と見てしまうなんて方は多いと思います。この時に有効なのが「5分だけやってみる」。実は、面倒なことって始めると案外すいすいとこなせてしまうもの。要は最初の取り掛かりの「きっかけ」だけなんですよね。だから5分だけやると決めると「それぐらいなら」と気楽に始められるんです。私もこれを知ってから、面倒なことをサクサクと終えられるようになりました。同じような人は、ぜひ試してみてください。
3、嫌な仕事でもやれる人はいる。そこの報酬系の仕組みが見えたのは大きいね。いやいやでもやる人、やれる人がいる反面、得意不得意のバランスの違う人もいる。これは経験から来る学習でそういう好みが出るってことなのかも知れない。とても興味深いね。どうやって見分けていくか。
自覚できるだけでも、色々嬉しそうだ。
4、やる気が起きないけど、身体をとりあえず動かしたらやる気が出てきた・・・という経験ならある方も多いのではないでしょうか。身体に心が付いてくるケースも少なくないと思います。昔、どうしても夏休みの宿題をやりたくなかったとき、8月31日に、自分自身を椅子に縛り付けて宿題をやりました。脳が途中で諦めたのか、集中できたのを覚えています。強制的にやる&締切・・・も効果的なのかもしれません。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/c9361e1268edb54748f6f7787a0f6d70559f6de3,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]