今年4月から6月までの期間において、日本のGDPは年率1.0％のプラス成長を記録し、これで5四半期連続のプラス成長となりました。内閣府が発表したデータによると、前期比での実質成長率は0.3％です。特に輸出が前期比2.0％の増加を示し、成長を支える重要な要因となりました。中でも自動車分野で、日本車メーカーがトランプ関税の影響を受けつつも、関税コストを吸収する形で値下げし、輸出台数を維持したことが寄与しています。

また、GDPの大半を占める個人消費は、外食の減少が見られる一方で、衣料品やコメの消費が増加し続け、全体としてはプラスを記録しています。

このニュースに関するコメントを以下に示します。

このGDP成長の報道は一見、経済が順調に回復しているかのように見えますが、実際には楽観的に捉えるには注意が必要です。日本車メーカーが関税の影響を吸収して輸出を維持したことは特筆すべき努力ですが、その背景には企業への過重な負担が隠れており、長期的戦略の再考が不可欠です。制度の欠陥として、関税政策に対する国内支援の不足が挙げられ、企業が独自に困難を乗り越えざるを得ない状況が続いています。政府は、1) 関税政策に対する適切な支援や緩和策を設けること、2) 国際的な自由貿易の枠組みの再構築に積極的に関与すること、3) 国内市場の成長を促進する対策を優先的に実施することが求められます。

経済のグローバルな相互連関を理解し、日本経済の競争力を持続可能にするための政策、制度改革が強く求められているのです。このまま目先の利益だけを追求するのでは、次なる経済的挑戦を乗り越えることは困難でしょう。

ネットからのコメント

1、内閣府の発表では4月から6月期のGDPは前の期と比べ0.3％のプラス、率に換算すると1.0％のプラス5四半期連続のプラス成長との事である。GDPは成長していても主要な食品メーカーの飲食料品値上げはずっと続いてる。ガソリン税は二重課税、消費税は10%のまま、超物価高で国民は二重苦三重苦である。この物価高で一般市民の暮らしは手取り所得が増えないと生活は大変である。石破首相は増税や保険料を絞り取るばかりではなく真面目に働く労働者が報われる政策を取って欲しい。

2、輸出関連の製造業がおおい地域に住んでます。皆さん、ボーナスが多かったと話をしていますが、結局社会保険料で引かれてそこまで多くないといいます。あるだけいいじゃんと思いますが、皆さん思いのほか冷ややかですよ。どちらかというと、外食などより、自宅で楽しめるような遊びをしているように感じます。

3、GDPの記事ではあるが。30年前のバブル期と比べると、今は「あの頃の華やかさはない」と言われがちだ。しかし当時も、メディアは「株高でも庶民には実感がない」と報じていた。今も同じように報道され、それに同意する人もいるだろう。しかし一方で、リスクを取る行動を実際にしている人も増えており、自分も国の方針に沿って生き方を進め、その恩恵を受けている。「国策に売りなし」。不満もあるだろうが、やはり知識や学びは必要だ。

4、この分析を正とすると外食が落ちた分を個人消費で補っている。つまり物価高で否応なく個人消費が嵩上げされている。また輸出も主力の自動車の値下げにより維持しているのなら利益は当然減るアメリカへの関税支払いは去年より間違い無く増えるのだから、スタグフレーションの入口と見るべきでは？減税による財政出動は良い手だと思うが。