日本の右派勢力の多くは、戦後になぜ親米に転じたかを標榜しています。戦前には反米的だった彼らが、現在は米国との関係を重視する背景には、戦後の地政学的状況が影響しています。一水会の木村三浩代表は、一部の右翼が対米依存を問題視し、「対米自立」を目指すべきだと主張しています。彼によれば、日米安保条約や日米地位協定は日本の主権を侵害する不平等条約であり、その見直しを求めています。
トランプ政権の防衛予算削減方針を契機として、日本の自立の好機と捉える姿勢です。一水会は、米国との外交関係を友好的に再構築し、周辺国との平和条約締結や軍事的中立を図ることで、日本の真の独立を目指しています。安倍晋三元首相の国民的支持の中で、石破茂政権による地位協定見直しへの期待も見られます。
木村氏の主張は、日本の過度な対米依存という現状を厳しく見つめ直し、我が国の主権回復を訴えるものです。日米地位協定や安保条約が日本の主権を侵害しているという批判は、説得力を持っています。これらの条約を見直すためには、心意気と具体的な行動が求められるでしょう。具体的には、日米地位協定の改定や、地域安全保障の自主体制構築、そして国民の意識改革です。親米保守層の反発も予想されますが、日本の将来を見据えた冷静な議論が不可欠です。
ネットからのコメント
1、アメリカに頼らず本当に軍縮できるのか。理想だけれど、難しいと思う。子供のころ、親の安保反対デモに帯同したが、大きくなって安保反対の意味を知り、自立したくてもできない、日本が置かれている国際状況を思っては、その矛盾に口をつぐんできた。私の中には、民族としての誇りと独立を守りたい木村さんと同じ思いがある。しかし、その実現には、幕末烈士の激しさではなく、徳川家康の鳴くまで待つ静かな熱情が必要だ。その思想、理想を多くの者が支持し体現できる世の中になるよう、民衆が育たなければならない。世間にその熱意を発酵させ、醸造しなければならない。トランプは単に歴史を知らないのか、合理主義のビジネスマン故なのか、在日米軍基地の負担を減らしたがっている。確かにこれは好機である、日本人が、対米独立後の国の在り方を考えるための。アジアのスイスになるための。
2、そりゃ日本にとって利のほうが大きいからだよ。自ら血も流さず、批判も受けず、アメリカの核の傘の下に入れている。米軍が駐留することで、中国やロシアも前進してこない。
米軍がいなかったら、沖縄も尖閣もとっくに失われている。日本が自らアメリカの傘の下から離脱するなら、核保有は避けて通れない。軍事費も何倍も必要になるし、徴兵だって見当することにならざるをえない。マスコミなんて狂ったように反対するでしょう。国内の分断はとんでもなく激しくなる。自立が好機なんて、口が避けても言えないというのが本音。
3、興亜とかアジアの連帯と言っても、中国や朝鮮があてにならず、脱亜入欧に方針転換したのは明治の中頃。その後の興亜は日本主導のアジア経済圏に変質した。今、中国とアメリカを比較して、どちらが信用できるのか。どちらが日本の経済や防衛にとって重要なのか。中国を排除せず、一方でアメリカと軍事的関係を保つことは、資源をほとんど持たない日本にとっては、有効な選択肢だろう。対米対中対露で勇ましい事を言う人々は、決して前線に出ることなく血を流さない。自分は安全な場所にいて、自分の理想を述べるだけ。日本人は戦争中に、それを身をもって体験した。
4、どうして戦後右翼が反欧米から親米になったのか。もちろん一つは反共産主義という共通敵があったからだろう。
冷戦を通じて、ソ連の脅威は現実に感じられるものだったし、恐露病のDNAももっていた。左翼が親ソ連、親中国ということもあった。そしてもう一つは日米経済的利権と結びついていた。元凶は岸信介だ。安保騒動を通じて岸と右翼フィクサーは結びつきを強めていたのだ。そして今、トランプの米国は、同盟国たりえない。敵対するかのようなふるまいは、安保でもいつちゃぶ台返しがあるかもわからない。対米自立の好機なのだ。すぐに在日米軍撤収というような乱暴な事はできないが、精神の問題として、米国依存脱却を目指さなければならないと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/775a2691c4e6120dd7fb80db8dd3da0ddef2cf4d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]