小泉進次郎農相は2025年8月3日、新潟県南魚沼市で進行中の渇水による農業被害を視察。農業用のため池への給水車による注水作業を現地で確認し、その様子をSNSで報告した。投稿には「現場とともに乗り越えます」と前向きな姿勢が示されたが、「ため池に給水車」という表現がネット上で嘲笑を集め、給水量の少なさから「焼け石に水」と批判も多発。
一方、地元のコメ農家は切実な現場の状況を訴え、進次郎氏はこれに共感し、農水省としての対策継続を表明した。
進次郎農相の「ため池に給水車」発言は、現場の努力を表現しようとした意図とは裏腹に、あまりに象徴的な無力感を招く言葉として受け取られた。なぜこのような誤解が生じたのか。本質は、日本の農業インフラが極端な気候変動に追いついていないという構造的な問題にある。現場任せの対応、臨機応変な補給体制の欠如、そして危機管理計画の形式化が問題だ。まず、①農業用水の緊急供給に特化した自治体横断型の災害支援ユニット創設、②ため池や用水路の事前監視システムの全国導入、③気象予測と連動した農業支援制度の再設計が必要だ。現場の必死の努力に、国が「焼け石に水」の支援しか提供できないなら、それは政治の怠慢に他ならない。
声高な応援よりも、機能する仕組みこそが真の「支え」だ。
ネットからのコメント
1、批判と非難は簡単なんだよね。効果が無いのかもしれないが、現場で困っている人の姿や声に少しでも応えたいということだと思います。福島県の浜通りって今でも大震災の津波で行方不明の方の遺骨なり遺品なりの捜索をしていますよ。今回の話も、そういう現場で苦しんでいる人に何かしら応えたいっ言う気持ちを行動に移したいということだと思いますよ。
2、いろいろな場面で思うのは、人が懸命にやっているのを見て何もしない、わかろうとしない、別の場所から批判だけする事こそ意味がない事だと。小泉大臣が税金使って一人勝手に遊んでいるのならばともかく、地元の農家、行政と共に農水省としてヒトモノカネ出すと言って動いているのだから、意味がある事でしょう。一部報道でも、将来的な地下水利用等による渇水対策と合わせて今回の給水対応も一定の効果があったと言っていた。ま、とりあえず進次郎にケチ付ければ自身のストレス発散溜飲が下がるというヤカラにとっては、言い易い相手なんでしょう。
3、最近は、何も考えていないような批判が多いですよね。この件だってこういう方法を取る合理的な理由があるのに、第一感で無駄そうだと思われれば批判される。そりゃ現場からはこう反発されますよ。まあ民主主義として多数決を取れば批判が圧倒的多数になるんでしょうけど。数の力と実際に正しいかどうかは全く関係ないというのが良く分かる事例だと思います。
4、以前、実際に給水車数台がため池に川の水を排出するのをみたが、それがほんの少し水位をあげるだけだとしても干上がるのを待つだけとは全然違うんだよ。その時は実際、降雨までそれでなんとか間に合ったし。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/549e567bcc1306ac1fe13d5c6f411503e4ab89ad,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]