中国軍は、台湾周辺での軍事演習を開始しました。これについて中国外務省の林剣報道官は、国家の主権と領土を守るために必要な行動だと正当化しています。この演習は、台湾独立を目指す動きを厳しく懲戒し、外部勢力が台湾を利用して中国を制する試みを防ぐことを目的としています。背景には、アメリカのトランプ政権による台湾への高機動ロケット砲システム「ハイマース」などの1兆5000億円規模の武器売却があり、中国はこの動きを台湾海峡周辺の緊張を高める要因と見ています。
演習には戦闘機や爆撃機が参加し、実弾射撃訓練や制海権、制空権奪取の能力などを検証しています。この軍事演習は翌日まで続けられる予定です。

この報道は、台湾と中国の緊張の高まりというより大きな問題を浮き彫りにし、さらに台湾海峡の安全保障に関する国際的な懸念を喚起します。中国が軍事力を用いて主権を主張する一方で、国際社会がどのように対応すべきかという課題が存在します。以下にその分析を示します。
中国の軍事演習は、力で威嚇し交渉するという危険なゲームの現れです。国家の主権を訴える一方で、近隣諸国や国際社会の安全を脅かし、地域の不安定を助長しています。主権や領土問題が悪化する前に、いくつかの具体的な改善策を講じる必要があります。まず、国際的な監視団を派遣し、台湾海峡での緊張を和らげる。次に、透明性を持って対話を促進し、相互理解を深める。
そして、軍備拡張競争を防ぐための多国間協力を構築します。中国が力の誇示に頼るほど、国際的な信頼を損ない孤立の道を歩むことになります。対話を通じた平和的な解決こそが、真の主権と安定を保証する唯一の方法です。
ネットからのコメント
1、中国外務省の報道官が台湾周辺での軍事演習について「国家主権を守る行動」と主張していますか、核兵器を保有する常任理事国としては、あまりにも軽率な発言と言えるのではないでしょうか。表現を変えれば、台湾はかつて一度も中華人民共和国に隷属したことはなく、れっきとした独立国であるということを認識する必要があると思います。中国は政府高官が「日本は核武装するべき」と発言したことに対して批判していますが、仮に日本が核武装したにしても、それこそ「国家主権を守る行動」なのではありませんか。自分たちの行為は『内政問題』、他人がすれば『内政干渉』つまり、『自分たちの行いは正当化し、他の国が同じことをすれば批判する』のは二重基準と言えます。台湾周辺での軍事的包囲をはじめ、自衛隊 機へのレーダー照射やフィリピン漁船への妨害行為など、周辺国に対して軍事的に威圧する」という状況を改めるべきです。
2、日本は戦争がしたいわけじゃない。むしろ絶対に避けたい。だからこそ、防衛力、特に核ミサイル配備を含めた実効的な抑止体制を整えるべきだと思う。中身のない核廃絶論や口先だけの平和論では国も国民も守れない。現実を直視し、備える国であってほしい。そうでなければ、ウクライナの二の舞になるリスクはゼロじゃない。平和は“守る意思”と“守る力”があってこそ維持できる。
3、昨日、上海で開催されていた「台北上海都市フォーラム」で、上海市の龔市長は、平和や発展、協力、交流の重要性を強調し、これらはいずれも両岸(台湾と中国)の人々に共通する願いだと述べました。この言葉は、龔市長の本心だと思いますが、その翌日に、台湾の周辺海域で大規模な軍事演習です。習近平の考えていること、やることは、中国、台湾の良識ある人々とは全く異なりますね。
4、軍事演習なんかしなくても平和的な解決をして下さい。まるで情勢がロシアとウクライナの戦争みたいになってきましたね。どうせ国土を荒らして、無実の人を殺して、最後には停戦や和平交渉をして終わるんだから最初から人殺しなんかしない方がいいに決まってる。
まるで進歩しないですね。覇権主義ですか。戦争はゲームの中だけにして下さい。軍事力にお金を使う余裕があるのなら困っている人に使って欲しい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/6f1f9754683ccbf9ff9cc72a4fcc08d85ab4b0a9,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]