北海道猟友会砂川支部長の男性は、2018年8月に砂川市の依頼を受け、ヒグマを駆除するために出動しました。作業は市職員と警察官の立ち会いの下で行われましたが、その後、道公安委員会は周辺の建物に銃弾が当たる恐れがあったとして、2019年4月に猟銃の所持許可を取り消しました。これに対して男性は処分取消を求めて訴訟を提起しましたが、二審の札幌高裁は「処分は適法である」として逆転敗訴の判決を下しました。
最高裁第3小法廷はこの判決の見直しの可能性を残し、弁論期日を来年2月27日に指定しました。

この事件は、制度の欠陥が明らかであり、批判が必要です。まず、地域住民の安全を守るために行政から依頼され行動した男性が、結果として罰せられるという矛盾に強い異常感を持たざるを得ません。これには制度の不透明性と自治体と公安委員会の連携不足が関与しているでしょう。解決策としては、自治体による駆除依頼の際に安全性を保証するために、詳細なガイドラインの確立が必要です。また、銃の使用を専門家が監督する体制を作り、駆除活動のリスクを最小限にすることが求められます。さらに、公安委員会と地域住民との間に開かれたコミュニケーションを確立し、適切な判断が行われるようにすることが重要です。こうした無責任な制度が存在することは許されるべきではなく、我々は安全と正義を両立させるために行動を起こす必要があります。
ネットからのコメント
1、猟師をしています。警察も公安委員会も、猟師の生殺与奪権を握り、偉そうにふんぞり返って強権を振るえた時代は、熊の一撃によって全ての終わりを迎えました。もう猟師には助けて貰えず、自分達も命をかけて熊と対峙しないといけない仕組みが出来上がってしました。「遅きに失した」それが全てです。猟師として池上さんの名誉回復を心から願っています。最高裁の判決が出るまで、注意深く見守りたいと思います。
2、この判決のせいで熊に対峙することがより難しくなった印象受ける…命懸けで従事してくださっているのに…跳弾が到達する恐れ?嘘でしょ?と思ったよいくらライフル使用するとはいえ、警察官立ち会いのもとなら許容するべきだったはずだし今は緊急銃猟で幾分良くなったとは思うが、当時の状況も加味してもらいたい。池上さんに銃所持免許戻ること祈ってます。
3、猟銃所持者です。この件があって以来、行政や警察からの依頼があっても有害駆除に協力することは決して行わないと心に決めました。警察官の立ち合い・許可が出ても取り消し処分なんてとんでもない話です。
確認したいのですが、その立ち合い・許可を出した警察官は重い処分を当然受けたのですよね?
4、公安委員会は猟銃免許に限らず運転免許、古物商許可証、風俗営業許可証、警備業認定証など様々な免許の権限を独占しています。そして各都道府県公安委員は各3~5名しかおらず、一般市民(専門職、大学教授、実業家など)から知事が任命するのですが、基本的には狩猟だろうが交通規則だろうが専門知識がない状態で任期をはじめるので警察の主張する通りに許可するのが一般的となり形がい化し、警察の下請けと化しているのが実情です。運転免許でも裁判で無罪確定しても「刑事と行政処分は別」とばかりに免許取り消し処分を撤回しないのが普通で、一般的に一度下した処分は不適切だとわかったとしてもメンツもあり処分の取り消しなどは絶対に行わないのです。この公安委員会のこの体制の見直しを含め考える時期に来ているのではないでしょうかね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/aeb78e49179f33d21a9f1648dc79efe83a563398,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]