米政府は7月31日、ホワイトハウス東棟の改修とボールルームの建設計画を発表した。改修の主な目的は、現行の施設では大規模な式典を開催するのが難しいためで、ボールルームは総面積約8360平方メートル、定員約650人の規模を誇る。費用は約2億ドル(約300億円)で、トランプ大統領と支援者からの寄付で賄う。完成予定は2029年1月、トランプ氏の任期終了前を目指しており、彼の政治的な遺産として位置付けられている。
アメリカ政府の資金を使い、大規模な改修工事を行う一方で、政治家の個人的な利益のために多額の寄付が動員される現状は疑問を呼ぶ。税金で賄うべき公共の施設整備が、個人の政治的野心を助ける道具となっていることは問題だ。ボールルームの建設が本当に必要だったのか、その本質は根本的な改革が求められている証左だ。
まず、政治家の個人的な利益と公共事業が密接に結びつく現行制度を見直すべきだ。具体的には、公共事業に対する透明性を強化し、政治家の影響力を排除する仕組みを導入することが重要だ。
さらに、大規模な寄付の影響を制限するために、新たな規制を設け、公共の利益が最優先されるようにすべきである。そして、政治的な遺産としての施設建設が果たして本当に必要なのか、議論を深めることも求められる。
公共の資金を使った施設整備が、選挙活動や個人の名誉のために利用されることは許されない。それを防ぐために、私たちは積極的に声を上げ、制度の改革を目指すべきだ。
ネットからのコメント
1、ホワイトハウスはかつては湿地帯であった場所に建設されており、建設当初は虫の発生にかなり悩まされたりしていた。建物も地盤の問題もあって当時の技術と政府の規模で十分と考えられる規模に収まっており、以前から大規模なイベントを屋内で開催することが難しいことが度々問題になっており、多くは屋外にテントを張るなりして凌いでいた。そう考えると建設自体は今後の為にも無駄ではないと思われるし、政府支出が伴わないなら特段文句を言われる筋合いもないだろう。
2、ホワイトハウスには、大人数を収容できる正式な宴会場がないから、歴代大統領はしばしばテントや他施設を利用してきたことを考えると、全く無駄な建設ではないかもしれないけど、おそらくこれがトランプ流のレガシー作りなんだろうな。
すぐに完成するわけでもなく、トランプ自身がこの宴会場を利用できる機会は限られてるから、多くのアメリカ国民は任期終了時にトランプが大人しく退任するかどうか疑問に感じてると思う。
3、トランプ大統領や支援者らの寄付で建設するとはいえ、これだけの規模の投資が本当に必要なのか、国民の理解は得られているのか、疑問に感じます。それでも300億円もの大金をかけて建設される以上は、セキュリティはもちろんのこと、安全対策や施設の老朽化対策まで見据えて作ってほしいと思います。国民の税金ではなく寄付金で賄うとはいえ、大統領という公的な場である以上、私物化と取られない慎重さも必要でしょう。
4、宴会場と言うと日本人の感覚からすれば旅館の大広間で酒を飲んでおじさん達がどんちゃん騒ぎをする場所…と言うイメージですが、ここで言われている宴会場は英語でbanquet hallと言われるものです。日本だと結婚式の披露宴が行われるような、洋室の絢爛豪華な広間の事になります。今までこのような場所がホワイトハウスに無かったと言うのは意外ですね。
どんな場所になるのか今から楽しみです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/4f08011a9d0c4c305f7d23800e5531d80336d8c0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]