トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は、10月18日にホワイトハウスでの会談を行い、終始友好的な雰囲気で進行しました。2月末の前回会談では、報道陣の前でトランプ氏やバンス副大統領とゼレンスキー氏が激しい口論をし、関係が悪化していました。しかし、今回はゼレンスキー氏が米側に配慮し、準備を入念に行った結果、前回の失敗を繰り返さない形となりました。
ゼレンスキー氏は会談中、トランプ氏に対して何度も感謝の意を表しました。ウクライナはロシアからの侵略が続く中、米国の支援が不可欠であり、対外関与を抑えたいトランプ政権との関係改善が急務でした。今回、英仏独伊やEUの首脳も訪米し、トランプ氏を欧州陣営に引き戻す努力が見られました。
この会談の友好ムードは表面的なものであり、本質的な問題は解決されていません。まず、トランプ政権の対外政策、特にウクライナ支援に対する不安定さは見過ごせません。トランプ氏がロシアに肩入れする姿勢を見せたことは、欧米諸国の信頼を損ねる危険性があります。今回の会談の背景にある問題として、1) 米国内の政治的優先事項と国際関与のバランスが不十分であること、2) トランプ政権の一貫性のなさによる外交の不安定さ、3) ゼレンスキー氏の対応が一方的に受け入れざるを得ない状況に追い込まれていることが挙げられます。
解決策としては、まず1) 米国の対外政策を再評価し、同盟国との緊密な連携を強化すること。2) トランプ政権に対する議会等の監視機能を強化し、独断的な外交を防ぐこと。そして3) 国際社会全体での同盟国支援の枠組みを再構築することが必要です。結局のところ、実際の問題を見逃すことなく、友好ムードに隠れた緊張を直視しなければ、真の解決には至らないでしょう。
ネットからのコメント
1、ゼレンスキー大統領がトランプ大統領に対して何度も謝意を表したこと、そしてプーチン大統領と首脳会談に臨むことになったと言うことは、ゼレンスキー大統領が受け入れられる和平案が示されたということだと思う。それはNATOに加盟出来ないとしてもウクライナの安全保障を欧米が担保するという提案がなされ、プーチン大統領が受け入れる姿勢を示したからだろう。このチャンスをぜひ和平合意に繋げて、戦争を終結して欲しい。
2、ウクライナ、ゼレンスキー大統領としてはロシアに友好的なトランプ大統領、アメリカに不服でしょうが、アメリカに見捨てられたら終わりですからね。内心はどうあれ、見捨てられないように友好姿勢を取るしかなかったのでしょうね。
本来であればロシア以外の国が一致団結して武力行使も辞さず、ロシアに反撃するべきであったと思いますが…強引な武力侵攻で領土を増やすなど、現代の国際社会では許されない事だったはずです。
3、トランプの機嫌を損ねることは害はあっても利益にはならないことを欧州首脳と事前にゼレンスキーは打ち合わせしたんだと思う。自らの主義主張、正論をトランプにぶつけても無意味であることを前回の会談で教訓を得たんだろう。領土割譲を拒否するにしても、話し方が重要だ。にこやかに友好的にしかしさりげなく拒否をすることが大切。
4、テレビの前で「なんで俺の思っている通りにやらないんだ」と文句言っているおっちゃんが、そのまま勉強せずにアメリカ大統領になってしまった稀有な存在。さらに自分の実力不足を自覚しながら、絶対に認めない頑固さも併せ持つため、非常にタチが悪い。仮に、領土割譲でこの戦争が終結出来たとしても、数か月後にはロシアは更に侵攻してくるでしょうね。トランプやイエスマンで固めたその取り巻きに、それを起こさせない為の安全策など作れない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/c8879ddd318f3a7d8cc3eb081e206444aa37b04d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]