2001年夏、岡山大学医学部助教授でJICA専門家として中国・大連医科大学に派遣経験のあった林肇輝さんが、日中共同開発の抗がん剤「ヘプリピン」を無許可で製造・販売・広告したとして薬事法違反容疑で逮捕された。林さんは一貫して無実を主張したが、2004年12月に岡山地裁で懲役1年6カ月、執行猶予4年、罰金50万円の有罪判決を受け、2007年7月に確定した。2009年には再審請求を行ったが退けられ、現在85歳となった林さんは2度目の再審請求に向けて準備を続けている。

一度有罪判決が確定すれば、たとえ執行猶予付きでも人生への影響は決して軽くない。85歳になった今も無実を訴え続ける人がいる一方で、再審制度は重大事件ばかりに注目が集まり、比較的軽い事件の冤罪被害者は社会から忘れ去られやすい。この状況は、司法制度が本来守るべき「誤判を正す仕組み」が十分に機能していないことを示している。

問題の本質は、有罪判決後の救済への壁の高さにある。捜査段階の供述や証拠の検証が不十分なまま判決が確定すれば、後から無実を証明する負担は被害者側に集中する。改善には、①再審請求時の証拠全面開示、②捜査機関から独立した再審審査機関の設置、③取り調べ過程の透明化と第三者監視の強化が必要だ。司法は勝ち負けを決める場所ではなく、間違いを認めて正す場所でなければならない。軽い事件だから人生の損失も軽い、という考えこそ最も危険である。人の尊厳を守れない制度に、本当の正義を語る資格はない。





ネットからのコメント
1、とても読み応えのある記事で良かったです。3回 読み返しました。結局、一番のポイントは、冤罪や捏造事件の被害者以外の人は、多少の冤罪があっても悪い人をドンドン捕まえてくれ、自分以外ならば、多少の冤罪は仕方ないと、考えている人が多い事と、冤罪を立証する事を請け負ってくれる弁護士さんがいない事なんだよね。50万円100万円で何年も戦い、被害者にとっては大金だが弁護士さんとしたら、相続案件などは1億円以上 一回で入る場合もあるし、警察からの嫌がらせもあるしさ。
警察は、やりたい放題が、分かる記事だよね。
2、警察にこういう姿勢がある限り冤罪はなくならない検察は警察の言うことをそのまま信じる裁判所は検察が起訴すれば99.9を有罪にする裁判所のやってることは量刑だけだ検察の求刑の9~8割で手を打つ警察検察裁判所は冤罪製造の流れ作業機関となっている司法制度を根底から見直す時だ冤罪ゼロ、これが捜査機関と司法の仕事だ再審法改正案では冤罪被害者は救われない冤罪ゼロの仕事をやれば真犯人にたどり着くはずだ点数稼ぎ、面子のために仕事をやるな
3、警察とはどんな形であれ関わり合いになりたくない。関わってしまったら、終わりです。轢き逃げにあって不具になるのと同じくらい不運なことだと思う。理不尽しかない。大して良いことのない人生ではありますが、今日まで冤罪に巻き込まれることなく過ごしてこられているだけで冥加に余ります。
4、逆に警察の判断で犯罪者を野放しに出来るって事。旭川女子殺害事件の内田受刑者は事件前に薬物所持と販売で警察からマークされていたが、刑事と懇意になり不倫までする関係になったと報道されている。
薬物については裁かれる事はなかった。とんでもない話だ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/48c82f2e9f79c05b500372c2f669bf2d5cba6b61,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]