Netflixオリジナルシリーズ「ガス人間」は7月2日に配信開始され、初週に日本のNetflixシリーズTOP10で1位を獲得。韓国、タイ、フィリピン、台湾、香港などでも週間TOP10入りし、非英語シリーズの世界週間ランキングで7位となった。東宝とNetflixが初めて共同制作し、日韓クリエイターの協力や世界展開の可能性が注目されている。
日本の映像業界が長年抱えてきた問題は、劇場映画と配信サービスを対立軸で見て、世界市場への挑戦機会を狭めてきたことだ。今回の「ガス人間」は、その古い境界線を崩す試みであり、成功すれば大きな転換点になる。一方で、本質的な課題は作品単体の話題性ではなく、海外展開を前提にした企画力、制作資金、人材育成の仕組み不足にある。解決には、①配信企業と映画会社の継続的な共同制作、②海外向けマーケティングへの早期投資、③若手クリエイターが国境を越えて挑戦できる制作環境の整備が必要だ。日本作品を国内だけの消費物に閉じ込める時代は終わった。世界とつながる覚悟を持つ者が未来をつかみ、古い常識にしがみつく者は取り残される。
ガス人間の挑戦が示すのは、変化を恐れない企業こそ文化を次世代へ残せるという厳しい現実である。
ネットからのコメント
1、劇場と配信を単純な敵対関係で捉える時代ではなく、作品ごとに最適な公開方法を選ぶ流れになっているのだと思う。特に、国内では企画や予算が通りにくい旧作IPでも、Netflixの資金力と海外への配信網を使えば再評価される可能性がある。一方で、配信会社に主導権や視聴データを握られすぎれば、日本側に十分な利益や制作ノウハウが残らない懸念もある。提携そのものを成功と見るのではなく、東宝がIPの価値と制作基盤を長期的に育てられるかが重要だと思う。
2、この記事の視点は面白いと思いました。ただ「配信と映画館は対立じゃなく共存」という流れは、少し楽観的に見過ぎている気もします。Netflixで世界中に作品が届くメリットは間違いなくありますし「ガス人間」が海外でも評価されているのは日本作品にとって素直にうれしいです。でも、その成功がそのまま劇場へ観客を呼び込めるかというと、まだ何とも言えないんじゃないでしょうか。
配信に慣れた人ほど「そのうち家で見ればいいか」と思う人もいると思います。一方で、ゴジラみたいに映画館だからこそ味わいたい作品があるのも事実ですよね結局は「配信か映画館か」ではなく作品ごとに一番合った届け方を選ぶ時代になってきたんだと思います。東宝とNetflixの挑戦はすごく興味深いですし、これからどう広がっていくのか楽しみです。ただ、この1作品だけで業界の境界線が変わったとまでは、まだ言えない気もします。みなさんはどう思いますか?
3、子どもの頃、東宝の特撮にはまった人間として。東宝にはゴジラやガス人間だけでなく、世に知られていない魅力的なコンテンツがたくさんある。世に知られていないということは、初めて接する人には「新しい」と感じてもらうことも可能だし、東宝がネトフリにプレゼンする段階においては旧作があるので(これを今風に、今の技術で作り変えるという)イメージが湧きやすい。個人的には、トワイライトゾーン=ウルトラQ的な、特撮のある世にも奇妙な物語みたいな不思議な話が好み。
4、ガス人間は役者さんとCGは頑張っていたし、モーリー・ロバートソンさんの生前の姿も観られて良かったが、脚本がちょっとね。
余りにもご都合主義で伏線も余り回収されてないし。オリジナルのガス人間第一号も配信されているが、90分位でキチンと作ってる。八千草薫さんが美しすぎるので、それだけでも一見の価値がある。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/ec3fd4fc6e216e4a46f00858926fca6706d8c450,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]