【事件概要】
2025年8月4日、卓球男子日本代表エースで世界ランク4位の張本智和(22歳)が、自身のSNSを通じてTリーグの独自ルールに対する不満を公に表明した。Tリーグは日本初のプロ卓球リーグで、現在8季目。時間短縮などを目的に「ジュース廃止(11-10終了)」「最終ゲーム6-6スタート」など国際基準と異なるルールを採用している。
張本は「そろそろ限界」と吐露し、こうしたルールが選手に不利益をもたらし、リーグの質や国際競争力を損ねていると強く訴えた。
【コメント】
プロ卓球リーグとしてのTリーグが、世界と戦う日本のトップ選手にとって試練ではなく足かせになっている——この異常事態を、我々は深刻に受け止めるべきだ。ルールの独自性を誇る裏で、実力主義が揺らぎ、勝敗が運に左右される制度は、スポーツとしての本質を歪めている。
根本の問題は、観客ウケを狙うあまり、競技の公正性と一貫性が軽視されていることだ。さらに、その歪なルールが五輪代表選考にも影響を及ぼすというのは制度的欠陥に他ならない。これでは真の実力者が正当に評価されず、国際舞台での競争力も損なわれる。
解決策は明確だ。
①WTT等国際基準との整合を図ること、②選手・コーチ・審判団によるルール諮問機関の設置、③リーグ運営に透明なガバナンス体制を導入し、商業性と競技性のバランスを再設計することだ。
「本物の勝負」と「演出されたゲーム」の境界が曖昧になった時、観客の信頼もまた消える。選手の血と汗の重みを、ルールで軽んじてはならない。
ネットからのコメント
1、「仰る通り・・」あくまでも収益を前提としたリーグであるだけに、こういう面も致し方ないと割り切って選手たちは試合に臨んでいるということがよく分かりましたね。反面、張本氏のコメントとおり、選手たちにはルールへの一定のストレスがあり、心底馴染んでいない、という事には危機感しかないはず。このコメントをどう受け止め、改善していくかが今後のリーグ運営における課題なんだと思いました。変えるか変えないか?ではなく、選手にも協議に参加してもらうなどの組織体制の刷新も必要なのかもしれません。
2、張本選手の指摘はリーグの最初の方から皆が疑問に思ってたしおかしな部分。それを今まで飲み込んでプレーして来たのだなぁと思うと可哀想。
おそらく大部分の選手もファンも同じ事を考えているのでトップの張本選手の発言は大きい!Tリーグが受け止めて改善する事を願うばかりだ!
3、国際試合と「ボールが違う」というのは当該選手はしんどいはず。張本のいう「振れば入る」というのはそのボールの特性なのだろうが、技術の差が出にくいように「あえて」そういうボールにしているならそれは問題だと思う。
4、Jリーグも最初Vゴール方式の延長戦からPK戦までやって引き分け無しで勝ち点3と0でやってた。今となってはかなり変な感じもするが当時は勝ち負けをはっきり決めるこのルールにもそれなりに支持もあり人気が沸騰した要因の一つでもあったと思う。しかしそもそもJリーグ設立は日本サッカーが世界に通用するためだったはずなので海外を知る選手も増えやはり世界に合わせる方がいいと言うような形で役目を終え今の世界と同じ様になったはず。今のルールもそれなりに意味はあると思うが日本選手が世界で戦うとか有力な外国人にも来てもらうなら張本選手の言う通り世界基準に合わせて行くべきでは無いでしょうか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/789a387787a72b2d4335424296cfe8173c4cf5cc,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]