秋田県の医療現場では、外科医不足が深刻化しており、手術待機時間が問題視されています。2025年の時点で人口約88万の秋田県では、高齢化率が40.3%と全国トップ。秋田大学医学部附属病院では、高齢患者増加や市内集中による負担が拡大し、手術待機が一部で2か月に及ぶ事態が発生しました。特に進行が速いすい臓がんのような疾患では早急な対応が求められており、秋田以外にも青森や岩手など複数地域で医師不足が確認されています。日本消化器学会のデータでは、消化器外科医の減少が進み、20年後には半数まで減少する予測です。若手医師が外科を敬遠する背景には、労働条件の厳しさやリスクの高さが影響しているとされ、今後地域全体での医療機能の分担が必要とされています。

医師不足という問題は日本全体で顕著になりつつありますが、それを特に深刻化させているのは、医療制度の構造的欠陥と地域格差です。
一極集中が進む医療体制では、都市部や特定地域の病院だけが過酷な負担を背負い、地方は慢性的な医師不足に陥ることになります。加えて外科医志望者が減少しているのは、外科の高い労働負担と低待遇の悪循環によるもの。この問題の背景には過度な資源の集中、若手医師のキャリア選択の限界の存在、医療全体の無計画な政策運用が挙げられます。

解決策として考えられるのは以下の3つです。
医師への待遇改善と、特に外科医に特化した賃金引き上げの実施を行う。これは学び手が安心してキャリアを志す基盤を構築するために不可欠です。地域間で患者と医療機能を分散させるシステムモデルを整備し、各病院の役割を明確化して効率化を図ります。特に高齢者の術後ケアには医療と介護の連携が重要。若手医師への教育支援プログラムを重点的に整備し、段階的な手技習得をサポート。激務や失敗への不安を軽減し、外科医志向を促進します。
「命の砦」である医療が崩壊する危機を放置することは、社会全体の倫理観を再考させる必要性を示しています。全ての人が安心して医療を受けられる未来を構築するため、専門家・行政・住民が一丸となる仕組み作りが求められています。





ネットからのコメント
1、医療関係者です。こうなることは20年前から予測されていました。驚きはありません。医師個人の使命感や責任感で、制度疲労を誤魔化してきたツケが回ってきただけです。政治や行政の無策を、現場の自己犠牲で帳尻合わせした結果がこれです。今から急いで動いても元に戻すのには、数十年かかるでしょう。
2、人間には何らかの救いや余裕が無いとやっていけないからね。外科医は当たり前のように勤務時間が定時が7時ー23時だったりして時間の余裕ない。疲弊して余裕無いのに、内科ばりの接遇も求められて対応が悪いだの何だのでクレームも多い。
手術中だから主治医と電話したいなんてのに対応できるはずないでしょ、で、手術終わったらすぐに折り返し電話しろだの電話したらそこから1時間答えのない訴えに傾聴だの、、手術って心身ともにちゃんと消耗するんだよ?心も身体も余裕がない。で、給与は9時17時の皮膚科と一緒。いや、バイト行く余裕無い分、皮膚科の方が収入は良い。つまり、金の余裕も無い。これだけ追い詰められたら、そりゃ辞めるよ。その姿を見た学生達も志望しないよね
3、若手医師がQOL重視となり内科や外科等負担が大きい診療科に進まず指導に当たる医師が減っていることも一因。また、出産や子育てのため仕事をセーブしなくてはならない女性医師の割合が増え、身体的、時間的負担が少ないマイナー科や美容に進む若手が増加した結果、内科や外科の人手不足が加速した背景もあります。勿論、今回のケースでは、病院の労務管理の不十分さも問題ですが、各診療科の労働力の適正配分や偏りを無くさない限り、抜本的に解決にはならないと思います。また、個人的には、暴論ですが、美容は歯科と同様に学部を分けるべき。
特に国立医学部は美容医の養成のために存在しているのではないですし、美容で金儲けをしたい受験生の枠は一般的な保険診療の診療科や地域医療に従事したい学生に回すべきだと思います。自由診療に従事する医師の増加は一般的な保険診療の医師を疲弊させるだけです。
4、秋田県といえば以前には某村で、4年で4人もの医師が着任しは辞めていった事があり、地域の閉鎖性などの問題があったのではと噂されたことがあったと思います。それはともかく、最近の若い医師は給与がよい美容外科や暮らしやすい都会を好む傾向が強いと感じます。また、同業の医師から、若い医師が直美になるのも分かるという声も沢山聞かれます。医学部のブランド化や高偏差値化によって、本来の志が高い医師が減ってステータスを求める人の割合が高まっている傾向もあると思いますが、結局は何年も前から指摘されている地方における医師不足について、今だに改善されていない事が多いのだと感じます。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e58f988e85a5de74d5bdf5d75c5972054a43556b,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]