事件概要:ロート製薬は2027年新卒採用からエントリーシートによる書類選考を廃止し、人事担当者との15分間の対話を最初の選考ステップとする「エントリーミート採用」を導入しました。背景には、生成AIの普及でエントリーシートの均質化が進み、個性や可能性を見極めにくくなった課題があります。記述内容の整合性だけでは測りづらい就活生の価値観や潜在能力を、対話を通じて明確に把握し、適切なマッチングを目指す新制度です。受付開始後、面談枠は応募期間内に埋まり、学生側も「納得感」を得る結果に至りました。

コメント:ロート製薬によるエントリーシート廃止の決断は、就職活動のあるべき姿への挑戦として賞賛に値します。一方で、この試みは日本企業全体が抱える採用プロセスの課題をも浮き彫りにしています。例えば、効率性を追求するあまり、制度が個人の本質よりも数値的評価に偏り、多くの就活生を「とりあえずエントリー」という消耗戦に追い込んでいる点です。
この「AIの利用が均質化を助長」した事態は単なるテクノロジー問題ではなく、従来の採用慣行がもたらした弊害に根ざしています。
解決策として、まず企業は採用の参考基準を既存の形式的要件から多様なパラメーターへ柔軟に移行させ、求職者の個性を探る手法を取り入れる必要があります。第二に、学生に対して早期から対面型の機会を提供し、「ミスマッチ」を未然に防ぐ採用方針を浸透させることは、双方の負担軽減につながるでしょう。そして第三に、業界全体での対話を進め、日本企業全体が生まれ変わる契機とするべきです。
採用は効率のみに依存するべきではありません。その働きがいを実感できる相互理解を深めるプロセスこそが、「人材」という最も重要な資産への投資です。ロート製薬の取り組みにはその精神が感じられます。この試みが業界全体を動かす波紋となることを期待します。
ネットからのコメント
1、生成AIが「それらしい正解」を量産するようになった時代に、逆にエントリーシートを廃止していきなり対話を選ぶというロート製薬のアナログへの回帰は、効率化ばかりを追い求める現代の採用市場に対する強烈なアンチテーゼであり、「最後は人と人」という原点に立ち返る勇気ある決断だと思います。
2、書類選考での不合格って応募者側からすると納得感がない場合が多いと思うんですよね。企業側はなんのフィードバックも意思表示もせずに無機質に不合格を連絡するだけだから。人事担当の工数はかかるけれど、面接による審査に自信があるならば両者にとってよい取り組みだと思うし、結果も退職率に表れている。
3、ロート製薬がエントリーシートを廃止した判断は、かなり踏み込んだ英断だと思う生成AIで「それっぽい文章」が量産される時代に文字数や完成度で人を測ろうとすること自体が、すでに形骸化していたのは明らか効率化を追い求めた結果、企業も学生も疲弊し、ミスマッチを生んでいる現状に、真正面から疑問を投げかけた点は評価したい15分の対話で人の本質がすべて分かるわけではないが、少なくとも“自分の言葉で話す覚悟”は可視化される。就活が攻略ゲームになりつつある今、ロート製薬の試みは採用の原点を思い出させる強烈なカウンターパンチだと思う
4、最近では、子供を対象にした川柳の公募でも子供たちがAIで作成したものが入選したりしているそうです。
時代と共にエントリーシートも言葉関連の公募も少しずつなくなっていくのでしょう。エントリーミートはその点で古くて新しいと思いました。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/337a9e96ad2c200ba71b1264f3b00167de613cd2,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]