第一段階：概要

中国で公開が予定されていた映画「731部隊」が急遽延期されました。この映画は、日中戦争中に中国東北部で細菌兵器を製造し、人体実験を行った旧日本軍の「731部隊」をテーマにしており、監督は吉林省出身で2017年から製作に取り組んでいました。映画は、「731部隊」の罪を暴くストーリーで、7月31日に公開予定でしたが、公開日が削除され、チケット販売サイトでもその表示は消えました。

公開延期に対して、ネット上では戸惑いの声が上がり、特に「なぜ延期なのか」「待ち続けていたのに」といった反応が目立ちました。延期の背景には、日本との関係悪化を避け、反日感情を煽らないように配慮があったとされています。

第二段階：コメント

【批判型】

今回の映画公開延期は、極めて遺憾な決定と言わざるを得ません。「731部隊」の歴史的事実とその残虐さを、世間に伝えることは、戦争の悲劇を繰り返さないために必要なことです。公開延期の理由として、日本との外交関係への配慮が挙げられていますが、これは根本的に間違っています。映画は歴史を正しく伝えるための手段であり、過去の不正義を無視してしまっては、再発防止への道を閉ざすことになりかねません。

問題の本質は、歴史的事実を隠蔽し、反日感情の煽りを避けようとする姿勢にあります。

こうした判断は、今後も政治的な問題に絡めて歴史を操作する危険性を孕んでいます。公開延期の決定は、映画やメディアが持つべき社会的責任を放棄したものであり、全く許容できません。

解決策として、まずは歴史的事実をしっかりと検証し、教育や映画を通じて広めるべきです。日本との関係がどうであれ、歴史を直視し、間違った過去を繰り返さないためには、真実を伝えることが最も重要です。外交や経済の駆け引きが歴史の真実を隠してはならないのです。

【安慰型】

このようなニュースは心を痛めるもので、突然の公開延期に驚き、落胆されている方が多いと思います。長い間待っていた映画が突然公開されなくなるというのは、期待していた分だけ辛さが増しますよね。

ただ、心の中で少しでも安心できるのは、この映画がいつか必ず公開され、歴史の真実を伝えることになるという希望です。たとえ延期されたとしても、映画の内容が変わることはなく、その重要性は今後も失われません。時には政治的な配慮で物事が進まないこともありますが、それが真実を無視する理由にはならないはずです。

私も、似たようなことがありました。

自分が期待していたものが延期されると、どうしても無力感を感じてしまいます。しかし、そのような時こそ、前向きにその時期を待ち、少しでも心に余裕を持って日々を過ごすことが大切だと感じています。希望を持ち続け、いつか公開されるその日を楽しみに待ちましょう。

ネットからのコメント

1、まあ上映すれば低くない確率で反日デモは起こるでしょうね。デモで終ればまだ良いのでしょうが、日本人に対して何かをする人も出て来そうです。それが正しい事だと思い込み、許される事だと考えるから。さすがにそれが中国政府も読めるから延期なのでしょう。今はアメリカとの関税などの問題を考えると、日本との距離は保ちたいと思うところ。

2、中止ならともかく延期だからなぁ。たまたま見つかって騒ぎになったけどほとぼり冷めたら……って意図が見え見えだな。韓国もそうだけど、仲良くやっていこうって意思ないんだよな結局。

3、中国（韓国も）映画でこのような題材を取り上げるとき、史実に反する反日映画になっていることが多く、結果として不合理かつ過剰な反日活動に発展することが多い。

もちろん、史実を完全忠実に扱っていると、単なるドキュメンタリーになってしまうので、そうはいかないことも理解できるが、反日感情むき出しのプロパガンダになっていることは勘弁してほしい。

4、反日デモで中国国内だけでなく日本世論を刺激すれば、日本での反スパイ法や土地取得制限が現実化するだろう。結果、徐々に日本切り取りのサラミ戦略やスパイ活動、扇動活動がやり難くなるという思惑もあるのでは、と推測する。彼らは日本との関係悪化を恐れているわけではなく、中長期的視点で覇権を目指すために必要なことをしているにすぎないと考えるべき。