【事件概要】
2025年7月下旬、中国の北京や河北省を含む広範囲で記録的な大雨が続き、洪水や土砂崩れが相次いで発生。これまでに38人が死亡し、北京市だけで約8万人が避難、136の村で停電が発生。全国で41の河川が氾濫し、住宅地では泥水とがれきにより車両が流されるなど甚大な被害が確認されている。
河北省では8人が死亡、4人が行方不明。気象当局は今後も豪雨が続く可能性を警告している。
【コメント】
これだけの広域災害を前にして、今の中国の防災体制はあまりに脆弱だ。全国41の河川が同時に氾濫し、都市部ですら浸水と土砂崩れが止められない。30人以上の命が失われ、8万人が避難するまでに至ったのは「自然災害だから仕方ない」では済まされない。問題の核心は、都市計画と災害予測の軽視、そしてインフラ整備の慢性的な遅れにある。
第一に、ハザードマップや洪水予測データを住民にリアルタイムで届ける体制を構築すべきだ。第二に、脆弱な河川や堤防の再点検と強化を即時実施すべきだ。
第三に、災害に強い住宅設計や避難ルートの法的義務化を進めるべきである。
人命と安全は、経済成長や建設速度に優先するべき価値だ。災害が来るたびに同じ光景を繰り返す社会を放置してはならない。被害を「自然」に還元する無責任な姿勢に終止符を。
ネットからのコメント
1、果たして、今後の急激な気候変動により多発する災害に一体どれだけのEV車が水没し再利用困難な状態のEV車(バッテリー)が増え続けるのでしょうか?今後の急激な環境変動に対してEVが本来のCO2削減をどの程度実現出来るのか?とその運用期間の長さ有っての継続的効果に疑問を抱かずには居られません。現在の環境の急激な変化に対し日々不安ばかりが募ります。
2、私は憶えていますよ日本で災害が起こるたびに中国の皆さんがネット上に書き込んでくださった印象的なメッセージを……
3、日本の2019年の19号台風を思い出しますね。あのときは関東地方で河川の氾濫が多数発生しました。あのときの消防関係者や消防団のみなさんの決死の活躍が忘れられません。
今も感謝しています。中国にも日本の消防団のような自治体単位の補助組織はあるのかなぁ・・・。
4、中国は途轍もなく巨大なダムを発電目的で幾つも建設している。当然、気候に与える影響も甚大なのに、負の側面は全て隠蔽してひたすら利を求めている。異常気象は世界各地で起きているとは言え、無秩序な開発のツケが回ってきたと感じているのは、私だけではないだろう。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/1ca3824c168e36be99b52089bb5f6f4ffbaf590e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]