イギリス、フランス、ドイツの外務省は、2023年10月30日に中国軍による台湾周囲での軍事演習に関する声明を発表しました。この演習は台湾海峡の緊張を高め、地域の安定を損なうものとして各国から批判されています。イギリスは台湾海峡の平和が世界の繁栄や自国経済に不可欠であるとして、中国の自制と平和を損なう行動を控えるよう求めました。

同様に、フランスも武力や強制による現状変更に反対し、ドイツは中国に対話を重視するよう要求しました。

この事件は明確に国際的な緊張をもたらす重大な行為であり、批判が必要です。度重なる中国の軍事演習は、台湾海峡の緊張を増幅させるだけでなく、地域の安定を根底から揺るがす行動です。各国の声明は素早い対応として評価できますが、現状において中国の基本的な外交姿勢は変わっていません。今後の解決策として、国際社会はまず国連を通じて対話の場を整備し、中国への外交的圧力を強化すべきです。加えて、地域の平和を維持するために、軍事的な抑止力を他国とも連携して構築することが考えられます。そして最後に、国際貿易を通じて相互の経済的依存を高め、戦争を不要にする努力を怠るべきではありません。このように、国家間の平和と安定は理念だけでなく具体的なアクションによって守られるべきなのです。

ネットからのコメント

1、仏独英の外務省が、足並み揃えて中国による台湾周辺での軍事演習に懸念を表明し、武力や威圧に​よる一方‌的な現状変更に改めて反対したことは、中国の台湾武力侵攻に対する抑止になったと思うので意義が大きいと考えます。今や、世界の大多数の民主主義国家にとって『台湾海峡の安定は国際安全保障と繁栄に極めて重要』というのが国際的共通認識だと思います。日本政府としても、こうしたG7加盟国やASEAN諸国、インド、オーストラリアなど価値観を共有する国々と連携して、中国の国際秩序を乱す蛮行を批判し続けることが重要だと考えます。

2、英仏独がそろって懸念を示しているのに、当事者であるはずのアメリカの存在感が薄いのが一番気になる。同盟国が声を上げている時こそ、先頭に立つべき立場じゃないのか。曖昧な姿勢は抑止にならず、相手に誤った安心感を与えるだけ。この状況で静かにしているのは、味方にとっても不安要素でしかない。

3、ヨーロッパの大国がまともなコメントを出してくれると本当にホッとする。トランプが腰抜けなだけにこのタイミングでのコメントはとても重要！

4、英仏独の三国からの中国演習に対する明確な批判は大変心強いものがある。トランプ米国大統領の中国寄りとも思える最近の行動には大きな偏った流れが生ずることを大きく懸念したが、最近の西側諸国の行動に　感謝の気持ちを明確に英仏独に伝えたい。