セシリア・ヒメネスさん (94歳) は2012年、スペイン北東部ボルハの教会にある100年以上前のフレスコ画「エッケ・ホモ」の修復に失敗し、世界的に知られる存在となった。修復後、キリストの顔が認識不能となり「サルのキリスト」とも呼ばれるようになったが、皮肉にもこの事件は観光を活性化させ、翌年には約5万7000人が教会を訪問するほどの話題を生んだ。
教会が彼女の死を公表し、「善意による修復」を評価したことで、その影響力が再び注目されている。

彼女の善意から生まれた行為が、多くの人々に笑いやパロディーとして受け取られた一方で、その背景には悔しさや孤独があったかもしれません。間違いを恐れて誰もが何もできずにいるなら、ヒメネスさんの人生のようなユーモアや偶然がもたらす幸せも生まれなかったでしょう。時には失敗が後々大きな成功や変化につながることがあります。誰かの善意が誤解されても、その意図を肯定し、そこに価値を見出すことができる社会であるべきではないでしょうか。彼女の勇気ある挑戦があるからこそ、ボルハの教会は世界中の観光客に愛されています。私たちも、失敗を恐れずに取り組む勇気を彼女から学びたいものです。
ネットからのコメント
1、何が功を奏するかなんて、本当に分からないものだと思う。
善意から行った修復が結果として不適切な作品となり、世界中から笑いや驚きを集め、逆に人々を惹きつける存在になってしまったのだから。皮肉ではあるけれど、その出来事のおかげで街は潤い、多くの人がボルハを訪れるようになった。結果として、彼女の行動は地域に新しい価値を生み出したとも言える。批判や嘲笑の中で始まった出来事が、時間を経て「愛される存在」へと変わったのは、とても人間らしくて面白い。ヒメネスさんが晩年を穏やかに、幸せに過ごされていたことを願ってやまない。どうかゆっくり休んでください。
2、本当に当時は大爆笑させていただきました。真面目な行いから起こる笑いほど面白いものはないという良い見本でした。この方はネタにされて不本意だったと思いますが、計らずとも教会に人々が足を運んだ事は功績と言えるのではないでしょうか。心からお悔やみを申し上げます。
3、この騒動は面白かったね酷い修復だと沢山の人が怒ってたのに、観光名所化して教会に沢山の人がやってくるようになったボロカスに貶されてたヒメネスさんは、今度は感謝されることになった災い転じて福となすあるいは、ヒメネスさんが善良な気持ちで行ったことだから、叩かれてた彼女を神様が救おうと考えてくれたのかもしれない神の国で穏やかな日々を過ごせることを遠くからお祈りしています
4、技術的には「失敗」だったのかもしれない。でも結果として、人が足を運ばなかった教会に人が集まり、忘れられていた壁画にもう一度「視線」が戻った。善意で手を入れた94歳の女性一人の行為が、作品の運命と町の時間を動かした事実は消えない。完璧な修復だけが価値ではない。残そうとした意思そのものが、別のかたちで文化を延命させることもある。笑い話で終わらせるには、少しもったいない出来事だったと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/2d53f6a03d4b4f3fb298c5bb5d39d4b855bfdbae,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]