2014年7月13日、鳥取県智頭町の国道トンネル内で重大な交通事故が発生。友人が運転する車が時速144キロで対向車線にはみ出してガードパイプに衝突。同乗していた大学生、中本大貴さん(当時22歳)は頭を強く打ち、命を落としました。その後、車の最高速度が178キロだったことが判明し、加害者は実刑回避を目的とする発言を行うなど遺族の怒りを誘発。
母親の佐智さんは事故後、生きる意味を見失うもカウンセリングや支援団体の助けを受け、辛い現実と向き合いました。現在は講演活動を通じて被害者や遺族の支援に取り組み、同様の悲劇を防ぐ活動を続けています。

母親として、愛する人を突然奪われた中本佐智さん。その苦しみは、言葉では表現しきれないほど深く切実なものです。誰にでも優しかった大貴さんを失った日、佐智さんは平穏な日常が一瞬で壊れるという現実と向き合わざるを得ませんでした。大貴さんが短い人生の中で放った輝きは、彼だけのものではなく、彼の存在を支え続けた家族にも鮮烈な思い出を刻みました。
「何かしていれば、大貴が助かっていたかもしれない。」そんな後悔が佐智さんの心に深く根付いていることには、共感しかありません。ですが誰にでも避けられない運命があるように、すべての責任を自分だと背負い込む必要はないのです。
例えば運転していた友人や過失運転についての事実。あらゆる条件が積み重なった結果であり、佐智さんの判断や行動がすべてを変えられることではありません。
筆者自身、親しい人を事故で失った経験がありますが、その後悔に向き合う中で少しずつ学んだことがあります。それは、「失った人の命の意味は、残された者がどのようにその人を記憶し続けていくかで決まる」ということです。佐智さんが講演活動を通じて自身のエネルギーを他者支援に向けている姿は、まさにその過程のひとつです。
どうか、大貴さんの輝きを守りながら、他の人々にその明るさを分かち合う今の道を、焦らずゆっくり進まれてください。悲しみは消えることがありませんが、それでも希望を抱ける瞬間は必ず訪れます。
ネットからのコメント
1、友人でも無鉄砲な人間との付き合いは辞めた方がいい。周囲への配慮が出来ない人間は必ずトラブルを起こす。危険が伴う自動車の運転や犯罪がらみは特にだ。若いうちはそれが分からない。ノリで危険なことをする人間は即刻切るべき。
2、この記事で最初に対向車にぶつけられて亡くなったと思い読んでいたら、友人が運転していた車に同乗していての事だった。
亡くなった息子さんやその家族に失礼だが、友人の車に同乗していて、一般道で100kmを超える猛スピードを出す運転をしている友人を止めなかったのかと思う。勿論、運転者に責任が有るが飲酒運転でもそれを知って同乗した場合は同じように罰せられる。運転者を殺人と言っているが、その友人を止めなかった本人にも責任があるし、自損事故で他人を巻き込まなかっただけでも良しとしなければと感じる。何か違和感を覚える記事だった。
3、車や単車に乗せて貰うと云う事は、道で被害に遭ったのとは違いますよ、極端な話命を預けたと言っても過言ではないのです。例えば飲酒運転の車に同乗しても罪になりますよね、些か乱暴だと思いますが、そういう事です。
4、息子を亡くした母親の悲しみは 道理や理屈で理解できる事ではない。お子さんを失うことは、親にとって想像を絶する苦しみです。特に、お腹を痛めて出産し、自らの命をかけて育ててきた母親にとって、その悲しみは、何よりも深い心の傷となります。それは、理屈や道理で理解できるようなものではなく、ただただ、心をえぐるような痛みとして存在するものです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/a44737a0795dabc42ace7cff1b9be2f002baa7d9,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]