2025年7月18日、東京・上野の洋食店「ぽん多本家」では、国産豚肉の価格が史上最高値となる1キロ948円に達し、仕入れ値の上昇に苦しむ状況が報じられました。豚肉の卸売価格は右肩上がりで、特に豚小間肉は100グラム149円となり、昨年春の109円から大幅に値上がりしています。
背景には、豚の育成環境が悪化したことや、昨年夏の暑さによる受胎率低下が影響しています。この影響を受け、店舗では価格調整や仕入れ戦略を変更し、経費を抑えようとしています。これにより、消費者からは高騰に対する不満の声も上がっています。今後は、9月上旬には価格が落ち着く予想ですが、遅れる可能性もあります。
現在の国産豚肉の価格高騰は、業界全体に深刻な影響を与えています。特に、豚肉の卸売価格が史上最高値を記録し、豚小間肉の価格が1キロあたり40円以上も値上がりした現状は、消費者にとって大きな負担となっています。この問題は、単なる価格上昇にとどまらず、畜産業界の構造的な問題に起因しており、具体的には餌の供給不足や気候変動による育成環境の悪化が影響しています。
また、受胎率低下も価格上昇を引き起こす一因です。しかし、これらの課題に対しては、制度的な支援が不十分であり、業界全体で持続可能な生産体制を構築するための取り組みが不足しています。
解決策としては、まず養豚業者に対する支援策を強化し、飼料や環境管理の効率化を図ることが必要です。次に、畜産業の価格安定のために価格調整メカニズムを導入し、政府や業界団体が価格変動を緩和する努力をすべきです。最後に、消費者に対して適切な情報提供を行い、過度な価格高騰を抑制するための消費者保護策を強化すべきです。こうした対策が講じられることで、価格の安定と業界の持続可能な発展が実現されるはずです。
ネットからのコメント
1、元食肉卸業者です。外食は厳しいけど、小売りなんかだと売れる部位は良いのよ、特売抑えれば良いんだし。問題は売れない部位。たとえば夏はバラが余り出す。豚からロースだけ取り出せれば良いけどそんなのは無理。ロースがほしくて一匹屠畜すれば必ず他の部位も取れる。でも売れないとなると安売りしなくちゃいけないけどその分、売れる部位を高くしなくちゃいけない。
仕入れる客はそれに文句を言う。業者は余らない一匹分のセットで売りたい、客はいらない物はいらん。そのせめぎあいでもうストレスたまりまくりよ。
2、養豚農家です。飼料価格の高騰の他に水道光熱費、消毒薬剤費など全てにおいて上がっているためこの高いと言われる豚肉価格は妥当だと思っています。この単価ですと社員の給与や福利厚生などを増やすことができ、社員も所得が増え物価が高騰する中、少しずつ対応できていくと思っています。物価高騰に対抗するには所得の向上だと思ってます。なので豚肉販売店なども価格を引き上げて対応していくべきと感じています。そしてそこで働く社員の皆さんの給与が上がり、食費に使えるお金が増えるが望まれるべきではないかと。
3、米も豚も地球温暖化の影響だよね。昨年の異常気象で米も良くないし豚は繁殖しなかったから子豚が少ないというし。魚も海水温の上昇で生息地域が北上してるから北の海で南の魚が取れたりする。広大な海だが何れ養殖でしか魚が取れない時期が来るのではと危惧している。色々な農産物は高温に強い品種の開発や改良が急務ではと思う。
これから生まれる子供たちの将来が心配だわ。
4、銀座のとんかつ屋が閉店してたのは悲しかった。転勤から戻って真っ先に行こうと思ってたのに。豚を育てるための粗飼料代も油も付け合わせの野菜もご飯も人件費も何もかも値上げ。これはとんかつ店に限ったことじゃない。価格に転嫁したらお客さんが離れる懸念もあるんだろうけど、もうお店側で吸収出来る限界をとうに超えてしまってると思う。物凄い閉塞感。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/fe666af9edd8354797ab576956f26eb6a592c8c1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]