2025年7月1日、文部科学省は、大学の「年内学力入試」を容認する方針を発表しました。この制度変更により、首都圏の私立大学23校が新たに学力試験を年内に実施することになり、少なくとも2割の私立大学がこの形態を採用する見込みです。これにより、大学入試の早期化が進み、高校教育への影響が懸念されています。
特に、学校推薦型選抜(旧AO入試)や総合型選抜などの入試形式が前倒しされ、試験内容として小論文や面接を含む評価方式が推奨されています。高校側からは、教育活動の阻害を懸念する声が上がり、年内学力入試への警戒感が強まっています。
今年度から本格的に導入される年内学力入試には、現行の大学入試制度における重大な欠陥が浮き彫りになっています。文部科学省は、大学側の要望に応じて入試方式を柔軟に許可しましたが、その結果、入試の早期化が進み、特に高校教育に与える影響は無視できません。入試が早期化することによって、高校生の学びの本質が損なわれ、受験生の心理的負担が増大することは明白です。
まず、大学側には学力試験の実施を早期に行いたいという要望が強く、それに対して文科省が容認したことは、教育現場の実態に無理解な決定と言わざるを得ません。次に、高校教育を守るためには、まず教育機関の意見をもっと尊重し、入試日程を守ることが不可欠です。さらに、受験生への心理的サポートの充実を図り、教育の質を保つべきです。
この問題は、制度の柔軟さが時に教育の本質を脅かすことを示しており、社会全体で入試改革に対する議論が必要です。
ネットからのコメント
1、三月まで必死に頑張り自己ベストを更新していく国立受験生との差が大きそうですね。数年後、国立の価値が上がると思います。確かに人間は学力だけではないし、都内の国立しか知りませんが、国立合格者は推薦を取れる学力がありながらあえて大量の科目を勉強し、受験が終わっている子が沢山いる中、努力できる子達です。そんな子達が年内に学力だけで滑り止めを確保できるのは良いことだと思います。そして私大も国立落ちの子達が欲しいのでしょう
2、早く入学者を確保しないと定員割れする程度の偏差値の大学なら、行っても意味ない世の中になって、大学も淘汰されて行けばいいと思う。
何がなんでも四大じゃなくて、専門学校とか技術を身につけられる職業訓練的な進路がもっと大事にされてほしい。
3、あまりにも行き過ぎた前倒しであれば問題だが、年内にチャンスがあることは受験生にとっては有り難いと思う。経済的な問題で浪人が絶対に許されない受験生とかは合格も持ってその後の入試に臨めるのは有り難いし、この23校が本命の受験生もダメだった時のリカバーを考えやすくなるだろう。許容される範囲での大学側の学生を集める為の経営努力であって、批判されるようなことではないんじゃないかな。
4、一般企業で新入社員の基礎教育に携わっています。はっきり言って今の新入社員、特に私立大学出身者は基礎学力が信じられないほど低いです。二昔前なら、この大学を出ているならば、とある程度学力が保証されましたが、昔の感覚で「この大学を出ているならば」は通用しません。入試制度をおかしな事にしたために日本の学生の学力は間違いなく下がっていると感じます。最近の日本の国としての凋落にも大きく関係していると思います。受験戦争と呼ばれていた頃の方が結局は本人のためにも国の為にもなっていたと思います。
入試をおかしくしてしまった人達は日本がダメになっても構わないとでも思っているのでしょうか?
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/fc0b76ac167237367f1303e29a5484e4ff538938,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]