ウクライナ侵攻後、西側諸国の制裁や外国企業の撤退により締め付けが強まるロシアで、中国経由の自動車輸出が急増している。中国の自動車業者は新車を「中古車」として再分類する手法で、メーカーの許可を回避しつつロシアに輸出している。これらの車両にはトヨタ車やドイツ製高級車も含まれ、走行距離ゼロの車両がロシア国内で新車価格で販売されていることが確認されている。自動車メーカーは対ロ輸出禁止を表明し、管理強化を進めているが、不正輸出を完全に防ぐには至っていない。全体で数万台に及ぶ輸出の実態が、モスクワのディーラーや調査データから明らかになった。

ロシアへの自動車輸出が新たな形で行われている現状は、現地市場と国際制裁体制の裏をかいた異常事態と言えます。
この不正輸出は、中国の業者が新車を「中古車」に再分類するという巧妙な手法を利用し、巧みに法規制の網目をすり抜けています。同時に、メーカー側の輸出制限が実効性を欠き、抜け道を許している構造的な問題も浮き彫りです。
背景には、ロシア市場における高級車需要の根強さや、制裁措置の抜け道を狙う一部業者の利益優先主義があると考えられます。こうした行為は、西側の制裁効果を形骸化させるだけでなく、国際社会全体の倫理的信頼性を損なう結果につながる恐れがあります。
この問題への対応として、1. 各国メーカーが中国経由の輸出状況を綿密に監視しコンプライアンスを強化すること、2. 国際条約や制裁措置の見直しを行い法的抜け道を防ぐ仕組みを整えること、3. 中立的な第三者による徹底的な監査が進められるべきです。制度的欠陥を放置するのではなく、責任追及と改善の連鎖を作り上げるべきです。
市場や利益を優先する行為が制裁の目的を空洞化させてはなりません。倫理的価値観を遵守する取り組みが、国際市場全体の健全化に繋がるのです。
ネットからのコメント
1、自動車は、まだ把握しやすい方なのでしょう。軍事転用できる部品や機器も同じようにC国経由で入手していると思われますね。日本に限らず、西側諸国も含めC国に輸出入共に依存しているので、急に止められないのでしょう。リスクを考え依存しないよう、各国は協調して欲しいところ。しかし、ロシアは戦時経済でボロボロと思いきや、高級車売れるのですね…。
2、各メーカーが何を言っても中国政府が動かなければ変わらないだろう。そもそも中国政府はロシアへの支援を継続しているので変える気もない。むしろ、国内販売が低迷している中で登録台数が増えれば、売れたのと同じなので、各指標も良くなり喜んでいるかもしれない。
3、ミュンヘン安全保障会議で中国の外相が「国際システムが機能不全に陥っているのは一部の国が自国の利益を優先しているため」などと宣ったらしいが、その一部の国とはまさに中国のことだった、と。いくらトランプが破天荒な行動をしているからといっても、そちらはどうせ2〜3年もすれば民主党政権に切り替わる。一方、中国との取引はこの記事のようにロシアを利することになり、最終的には自分たちに跳ね返ってくる上に、2、3年したところで共産党の独裁は変わらない、絶対に。
今の米国が頼りないといっても少し先には希望が見えているのに対して、中国にそれは皆無で、歩み寄ろうとする行為が長期的にみれば如何に自分たちを危険に晒すかを欧州やカナダはもう少し考えるべきだろう。
4、制裁は「正義」として語られがちだが、市場は常に抜け道を探す。今回の“走行距離ゼロ中古車”は、その典型だろう。名目は中古、実態は新車。制度の隙間を突けば、建前と現実は簡単に分離する。メーカーが販売停止を表明しても、流通の末端まで統制するのは難しい。制裁の効果を本気で高めたいなら、道義的非難だけでなく、実務レベルの監視や国際協調の精度を上げる必要がある。理念と現実のギャップを直視すべき局面ではないか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/8cd1d4c5754e827cf56014b2dd7d70df64d8dbe1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]