1945年8月9日、長崎市に原子爆弾が投下され、今、80年が経過した。この日、長崎平和祈念式典で鈴木史朗市長は、「長崎平和宣言」を読み上げた。宣言では、核戦争の危機が迫る中、世界で紛争が激化している現状に警鐘を鳴らし、被爆者の体験を元に「ノー・モア・ヒロシマ、ノー・モア・ナガサキ、ノー・モア・ウォー」を訴えた。また、核兵器廃絶のため、具体的な行動が求められているとし、国際社会に対し、核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議を正念場に、国連憲章に基づいた多国間主義の復活を強調した。
最後に、被爆者の支援強化と未認定被爆者への救済を訴え、平和の実現に向けて一層の努力を宣言した。
現在の世界の状況を見ると、鈴木市長が指摘する通り、紛争と対立が深刻化し、再び核戦争のリスクが高まっている。今こそ、平和のために具体的な行動が求められる時だ。政府や国際機関が強いリーダーシップを発揮し、言葉だけではなく、確実な政策に反映させるべきだ。核兵器廃絶と平和を実現するための最初の一歩は、国際社会の協力と市民社会の積極的な参加にかかっている。
長崎は、核兵器廃絶に向けた象徴的な役割を果たし続けている。
市民や政府が連携し、核抑止に頼らない新しい安全保障体制を築くことが、未来の平和を確実にする道だ。
ネットからのコメント
1、核は人間が人間の殺傷目的に使用してはならないものである。核兵器が戦争に用いられれば、間違いなく人間は地球上から滅亡する。現状、日本国の周辺諸国が核兵器をもち、決して安全とは言えないため、抑止力をもつことは戦争に巻き込まれないために必要である。しかし、その抑止力が核兵器であってはならないと思う。核兵器以外の抑止力を産業や技術面で持つべきだ。2度と核兵器を使わせてはならないし、使わせないためにこれからも訴え続けていかなければならない。難しいことだと思うけれど、核兵器に頼らない世界ができてほしい。
2、今回の参列国にロシアとイスラエルが含まれています。今現在進行形で戦争する国。そして両国共に核兵器保有国。昨今の国際情勢から彼らに響くものがあるのかどうか疑問もある。ただ出席しそれを使っていいのか、そもそもそれを使わずとも武力をもってこのような事をしていていいのか、ミサイル一つでどれくらいの犠牲者が出るのか、外交官レベルでどうこうできるわけではないかもしれないが、色々考えてもらう一つの機会にもなればいいと思います。
3、広島と長崎の思いは痛いほどに伝わってくる。だが、世界ではロシアウクライナやイランイスラエルなど、特に最近は核戦争も起こりかねない状況が続いている。トランプ氏により経済と武力での脅しによる交渉が当然のものになりつつあり、アメリカが日本への原爆投下を正当化するようなコメントを出しても日本政府は抗議すらしようとしない。どんなに被災地が核廃絶への思いを伝えようとしても、アメリカを筆頭にナショナリズムが進む世界とは全く思いを共有できていないのが現実であり、主張すべきことを主張しようとしない日本政府の姿勢がその一因になっているのだと思う。
4、長崎に旅行行きました。原爆資料館も拝館しました。80年経ったけど原爆であった出来事をとても大切にされている市民の皆様のお気持ちが伝わる街でした。素敵な街です。またいつか観光や拝館させて貰います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/1b98ac06ce193e448984ca4ee379b4f4f324d959,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]