アニメ業界の低賃金問題
アニメ業界では、年間300本近い国内テレビアニメが制作され、4兆円規模の市場を形成しているものの、低賃金・長時間労働が慢性化しています。特に、20代従事者の13%が月収10万円未満という現実が深刻です。また、大手スタジオと中小スタジオ間の利益や労働環境の格差、還付金が現場に還元されない仕組みなども問題視されています。国会議員による減税案など改善策が提示されるものの、根本的解決には業界全体の構造改革と政府の支援が必要とされています。
アニメ業界の持続性を問う視点
アニメは日本が誇る文化輸出の柱でありながら、その基盤となるアニメーターたちの労働環境は見て見ぬふりが続いています。市場規模ばかり拡大し、現場に適切な利益が届かない構図は正されるべき異常です。低賃金問題の本質は、製作委員会システムと中小スタジオが受ける制作費の過少提示に起因しています。そのため、以下の施策が求められます。
最低報酬の法制化:最低賃金の設定により、労働者を保護する。制作費の透明化:製作委員会から現場への適正な配分を義務化。日本が「アニメ大国」としての地位を維持するためには、「現場に敬意を払う」という価値観に基づく改革が必要です。人材こそが創作の根幹である以上、放置は文化的自殺に等しいでしょう。この課題を解決しなければ、日本アニメの未来は海外市場の競争に埋没しかねません。
ネットからのコメント
1、下請負が経済的に疲弊するというのは、アニメ業界に限らず日本の(あるいは世界の)ありとあらゆる産業に共通する悩みではないかと。「儲け」が出てもそれが還元されるのは経営陣や投資家、せいぜい元請負の社員に留まり、逆に損失が出た場合は下請けの隅々にまで損失が分配される。他の意見にもあったが、下請負の技能者(この話題の場合はアニメーター)の技能を何らかの形で評価される仕組みを導入しないと改善には繋がらないような気がする。
2、絶対に労組を結成すべきでしょう。求めなければ資本家は金を出しません。適正な報酬を払えと、払わなければ海外行くぞと、迫れば良いのです。彼等には潤沢な富が有ります。
それらは本来労働者が得るべき富が搾取されているのです。政府にお願いする前に、今こそ日本の全てのアニメーターとデザイナーその他関係者は手を組み力を合わせ適正な報酬の確保を勝ち取りましょう。
3、アニメーターの「技能士」化: 韓国やフランスのように、アニメーターを「特殊技能職」として公的に認定し、最低賃金の保障や社会保険の完備を義務付ける動きが必要です。最近では、MAPPAやUfotableのように、自社でライセンスを管理し、高いクオリティと適切な労働環境を両立させようとする「勝てるスタジオ」が増えてきているのが、最大の希望といえるかもしれません。
4、今はどういう形態なのかわからないですが、昔のアニメーターは業務委託がほとんどでした。正社員なんて有り得ず、テレビアニメの動画で1枚50円~100円、映画で1枚100~200円で使われていました。上の先輩から目・口パクを取っていくので、入りたての人の動画は時間がかかる中割りばかり。プラス、リテイクでさらに時間がかかってお金にならない。かといって毎日徹夜が当たり前なので他のバイトもできない。
当時は「原画に上がるまでは親の支援が無ければアニメーターにはなれないよ」と言われたものです。今は少しでも処遇改善されているとは思いますが、憧れて業界に入る人の夢を根底からぶち壊すようなことはしないでほしいと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/3541e91bc870e62ecd8fd530f6f4461085836bf1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]