【事件概要】
2025年8月7日、第107回全国高校野球選手権大会第4日の第4試合で、滋賀の綾羽高校が初出場し、高知中央と対戦。午後7時49分という史上最遅の開始時刻で試合が始まり、0-2の劣勢から9回に相手エラーで同点に追いつき、延長10回に4点を奪って初勝利を収めた。
試合は午後10時46分に終了し、これも史上最遅。甲子園では午後10時以降に新しいイニングに入らない規則があるが、大会本部の判断で異例の続行が認められた。
【コメント】
大会規則では「午後10時を過ぎて新しいイニングに入らない」と定めながら、大会本部は今回、それを突如として破った。この矛盾こそが問題の核心だ。規則があるのなら守られるべきであり、例外の運用は競技の公平性を損ねる。観客・選手・関係者すべてが「時間制限」を前提に行動している中で、場当たり的に規則を無効化する判断は、現場の混乱を招くばかりか、他校への説明責任すら果たされない。制度としての未整備、基準の曖昧さが露呈した。解決策は明白だ。①延長戦に関する時間規定を明文化し、誰がどのタイミングで判断を下すかを明確にする。
②中断や順延に備えた日程の柔軟化と調整枠の設置。③審判・大会本部への透明な情報開示義務を制度化する。感動の裏に潜む制度の歪みを見過ごしてはならない。真のスポーツマンシップは、実力だけでなく、公平なルールのもとでこそ輝く。
ネットからのコメント
1、両校とも勝たせてあげたい…そんな試合でした。まさに執念と執念のぶつかり合い。どちらのチームも極限ともいえる状況の中、本当によく頑張りました!綾羽高校は初出場初勝利、本当におめでとう。高知中央高校も敗れはしたものの、最終回まで素晴らしい戦いでしたよ。本当にお疲れさま。試合終了は22時46分。監督も選手も応援団も、審判団も球場職員の皆さんも、本当にお疲れ様でした。皆があっぱれ!
2、22時過ぎまで高校生が試合してるのはどうかという意見あるかもだけど、雨中断があった日だし、そもそも暑さ対策でこうなってるところもある。継続試合のほうが選手にとって身体の負担は大きい。たった1イニングにみえて、やるためには準備運動も必要なわけなので。
3、午後10時過ぎの鳴り物禁止の雰囲気が普段見慣れないぶん凄く良かった。
静まりかえった球場での歓声や、1球1球の緊張感や臨場感が凄く良かった。最後まで緊迫した好ゲームが更に球場の雰囲気を引き立てて新鮮でした。
4、本当に素晴らしい試合でした。できることなら決着をつけず、いつまでも観ていたい。そう思うくらい両校が観ていて清々しかった。もし10回でも決着が付かなければ継続試合という条件付きとはいえ、22時を過ぎても継続試合にしなかった判断は英断だったと思う。もし継続試合なら、この名試合は生まれなかったと思うし、選手も一度切れた気持ちをタイブレークのためだけに立て直すのは大変だったと思う。継続試合に関しては『原則』22時を過ぎたら新しいイニングには入らないという風に定められているが、今回は両校の了承を得たことで10回まで行うということにして、上手く『原則』という部分を柔軟に適用した形だと思う。選手の負担を考えれば、継続試合で明日以降に再びタイブレークからと言われてもなかなか難しいだろうし、今回の決断は選手を第一に考えた英断だったと思う。今後も原則にとらわれず、柔軟に運営してほしい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/0303a1c375d8966cfea4f421a87901ac25cdb89c,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]