第一段階: 概要

2025年7月24日、米調査会社ギャラップが発表した結果によると、トランプ大統領の支持率は37%に低下し、今年1月に始まった第2次政権発足後の最低値を記録した。特に無党派層からの支持が46%から29%に減少し、野党民主党支持層の支持はわずか2%に留まった。一方、与党共和党内での支持は89%と高い支持を受けている。

この結果は米社会の分断がいっそう明確になったことを示しており、トランプ大統領の看板政策である移民問題と経済政策に対する支持もそれぞれ38%と37%にとどまった。過去の最低支持率は1次政権の最後の34%であり、今回の37%はそれに次ぐ低さとなっている。

第二段階: 批判型コメント

トランプ大統領の支持率低下は、アメリカ社会の深刻な分断を浮き彫りにした。無党派層からの支持は大きく落ち込み、民主党支持者に至ってはほぼゼロに近い支持しかない。この現象は、アメリカがトランプ氏の政権下で経験した分裂と対立が未だに解消されていないことを示している。また、移民問題や経済政策に対する支持が極めて低いという事実も、政策の失敗と見なすべきだ。トランプ氏は自身の政策に誇りを持つかもしれないが、現実の結果として広がる分断と社会的不満は明確だ。

問題の本質は、トランプ政権が政策を進める際、対話や妥協を避け、対立を煽る傾向が強かったことにある。社会の調和を欠いた強硬姿勢が、支持層の激減につながっている。これを解決するためには、まず対話と協調を取り戻し、国民全体に利益がもたらされるような政策転換が必要だ。

具体的には、移民問題をもっと柔軟かつ現実的に取り扱い、経済政策を貧困層や中産階級に寄り添う形で改善することが求められる。共和党内での高支持に甘んじることなく、全体の国民を見据えたリーダーシップが必要だ。

ネットからのコメント

1、トランプは共和党の中でも異質な存在だと思っていましたが、共和党はどうしてこうなってしまったのでしょうか。「法の支配」や「自由民主主義」といった、アメリカが誇ってきた理念をこれほどまでに壊しても、それに異を唱える声は出てこないのでしょうか。

2、リベラルは大学から、排外主義は不満分子から起こる。トランプ大統領が大学を攻撃するのは、自らの支持者は排外主義者と心得ているから。日本にもトランプ大統領の姿勢をなぞるような政党が勢力を伸ばしてきた。

世の中の不満や不平を汲み上げ、政治勢力に繋げる動きだ。日本社会の現状を物語る動きで、既成政党が影響を受け、間違った方向に向かうのは危うい事になる。毅然とした対応が望まれる。

3、無党派層からの支持が1月の46％から29％に下落。　←ここがポイント。無党派層の支持の下落の原因は、エプスタインファイルと関税による物価高。今後も高関税のため物価高が進み支持率を回復させることは容易ではない。中間選挙を考えると、物価を下げるために関税を見直すタイミングがやってくると思われる。

4、トランプ支持者ですら性的搾取の疑惑は別物だと考えていると報道にあった。これからはっきりした証拠が出てくればアメリカでは未成年への性犯罪は厳しく罰せられる。この疑惑があるからトランプは火消しに躍起になっている。そしてこの記事のように支持者と不支持の分断が更に鮮明になった。思っている以上に大統領に居座れる時間が残されてないかもしれない。