国連の財政危機は、分担金の未払いにより深刻化しており、運営費が不足して事業が実施困難になる恐れがある。未払い総額が2025年末時点で15億7000万ドルに達する見込みで、過去最高額となる。特に米国は通常予算の22%を占める最大拠出国であるが、予算支払いを拒否しており、平和維持活動資金の削減も進行中だ。一方、国連規則に基づき未使用分担金の返還が義務化されており、この仕組みが財政逼迫に追い打ちをかけている。国連内部ではコスト削減や効率化改革を進めているが、米中など主要国の分担金支払いを促し、財政破綻を防ぐための新たな規則見直しが求められている。

国連の財政状況が危機的状況にある現状は、グローバルな統治や平和維持の根幹を脅かす深刻な問題である。まず、最大拠出国でありながら支払いを拒否する米国の姿勢は極めて異常だと言わざるを得ない。
国連の事業が「役割を果たしていない」との批判があるものの、拠出金拒否はその改善を阻む要因ともなりうる。さらに、分担金未使用分の返還義務という矛盾した規則が財政を圧迫している構造的欠陥も問題だ。
解決策としては、①主要拠出国が分担金支払いの義務を履行するよう強力な外交調整を行うこと、②未使用金の返還規則を改正し、基金管理の柔軟性を高めること、③財政運営に関する透明性を向上させ、加盟国の信頼を回復させることが必要だ。これらは、国際機関としての信頼性を立て直すには不可欠である。
国連は地球規模の課題に取り組む唯一無二の機関であり、その衰退は全人類に影響を及ぼす。この財政危機は、国家的利害が国際協調の理念を凌駕する現状を象徴している。制度の欠陥に直面しながらも、各国が自身の義務を果たし世界のための責任を共有することこそが、より良い未来への鍵となる。
ネットからのコメント
1、国連の財政危機は、単なる分担金未払いの問題ではないアントニオ・グテーレス事務総長の警告は、組織そのものが制度疲労を起こしている現実を示している冷戦後、国連は役割を拡大し続けたが、成果が見えにくい機関や重複する組織が整理されることはほとんどなかった一度作られた組織は廃止できず、予算が既得権化してきたその結果、最大拠出国ほど「金だけ出して意思決定や成果が伴わない」不満を強めている未払いは無責任というより、不信の結果と見るべきだろう改革より先に「全額払え」と求め続ければ、財政危機は繰り返される今問われているのは加盟国の姿勢ではなく、国連が無駄を削り自ら変われる組織なのかという根本的な問題である
2、ここ数年間を見ても、国連は果たして世界の秩序を保つような役割を担うことが出来ていたか?常任理事国の勝手で一方的な反対のオンパレードで、大変な問題も一向に解決できない。現事務総長の統率力が全く感じられず、せいぜい日本の政治家のような「遺憾砲」を発するのみ... 今の国連は、自己浄化作用を持たない役割を終えた無用の長物なので破綻してみてもいいと個人的には思う。
3、国連創設以来、数多あった戦後の国際紛争の解決に国連が役に立ったという記憶や記録がほとんどない。かろうじてコソボやカンボジアなどで存在感があったように思うが、それでも国連という組織は列強の権益保護のための隠れ蓑として利用されているだけで、真に国際社会の平和の役に立っているとは到底思えない。国連は安保理含めて自らの組織を一度しっかりと顧みて、国際社会のためにどうあるべきなのか考え改革をするべきだと思う。現状ははっきり言ってただの金食い虫で役立たずでしょう。発展的解消をして新たな組織を作ってもいいと思う。
4、日本としては冷静に距離を置くべき段階に来ていると思います。
そもそも日本は長年にわたり巨額の分担金を拠出してきましたが、安全保障理事会の常任理事国にもなれず、意思決定の中枢に入れていないのが現実です。権利や発言力が限定されたまま、資金だけを求められるのはおかしい。それにウクライナ侵攻や台湾海峡、北朝鮮問題など、国際社会の重大な危機に対し、国連が実効的な役割を果たしていないし、機能不全が続く組織に対して、これまで通り拠出を続ける必要はないです。改革なき組織への資金投入は、結果的に無駄を温存するだけです。日本はまず自国の防衛、経済安全保障、国民生活を優先すべきです。高市政権であれば、こうした現実を踏まえ、毅然と出さないという選択も十分あり得るはずです。それこそが、主権国家としての当たり前の態度だと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/64c312e5db41c86a6688bd51cb59eef14e5f7d5c,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]