【第一段階:概要(300字以内)】
2024年7月24日、舞台「震度3」(8月21日〜9月7日:東京・本多劇場、以降大阪・福岡でも上演)の演出家・赤堀雅秋氏がインタビューで「オペラグラス使用禁止」と発言し、SNSで波紋が広がった。これに対し、公式サイトと赤堀氏本人が謝罪と説明を公表。
「発言は観劇の自由を否定する意図ではなく、本多劇場の空間を活かした没入体験を推奨する個人的見解」と釈明。公演では観客の観劇スタイルに一切の制限は設けないと明言した。
【第二段階:批判型コメント(鋭さ:普通)】
一演出家の「オペラグラス禁止」発言が思わぬ炎上を招いた今回の一件。だが、その根底にあるのは、日本の舞台芸術界に根強く残る「作り手至上主義」という問題だ。観客の自由な視点や感受性を尊重すべき劇場空間において、「こう見てほしい」という演出家の一方的な価値観が優先されることは、本来の芸術の多様性を損なう。
そもそも観劇とは、観客一人ひとりが自由な感性で作品と向き合う営みであるべきだ。
問題の本質は、発言そのものではなく、「演出の意図」や「空気感の共有」が絶対であるかのような一部作り手の姿勢にある。
解決策として、①観劇ルールに関する明文化されたガイドラインの整備、②演出家・制作側による「観客目線」の理解促進研修、③観劇マナーや推奨事項を伝える際の表現方法の見直しが急務だ。
舞台とは双方向の営み。演出の意図も重要だが、それをどう届けるかは観客の自由なまなざしに委ねるべきだ。その眼差しこそが、演劇を生かす最大の力である。
ネットからのコメント
1、演出家が舞台の全てを見てもらいたい気持ちはよく分かるだが何を観るかを決めるのは、安くはないチケットを買い、交通費や宿泊費を掛け、万一当日に公演中止になるかもしれないリスクもありながらその日その時を迎えるお客の方ですコンサートにしろ舞台にしろ、この不景気の世の中でお客がどれだけのものを犠牲にしてステージを観に行くか、造り手はもっと真剣に考えた方がいいよ
2、座席によって見え方が違ってしまうのに、1000位までの劇場ではすべての座席が同じ料金です。その不公平感を埋めて一度しかない観劇体験の満足度を上げる為に、観客がわざわざ安くないお金を出して用意しているのが、オペラグラスです。
キャパシティを比較すると、本多劇場386で、大阪のシアタードラマシティは898です。えらい差です。本多劇場の演出では、シアタードラマシティの後列ではオペラグラス必須です。そもそも、観客が何を求めてその舞台を観に来るかなんて、製作者側からは指定できないはず。観客は自分の観たいものをよく見る為にオペラグラスを使います。
3、でも舞台の演出家ってリハとかでも一番見やすい場所からしか見てないよね、端の席からとか全部確認してるわけでもないのに余計なお世話。タレント頼みの集客してるのに気位は富士山より高い演劇界あるある。
4、舞台を見に行く動機が出演者であろうと演出家であろうと同じチケットを買っている以上同じお客なので、他の観客の邪魔にならないのであればそれは個人の裁量だと思う。演出家の都合でレギュレーションがあるならば販売時に告知して最初から受けれられない方はお断りして、住み分けをするのも方法だと思いますが、そもそも他のジャンルで活躍する演者を迎えて観客を増やそうとしているのに、チケットの売り上げを減らす方法に作用するでしょうね。
自分の場合はもともと近視がきついこと、舞台衣装やアクセサリーの詳細も見たい(配信やBlu-ray でも判別できない水準の詳細)ので4倍の小型の単眼鏡を持ち込んで使っています。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/818c374f100e8cf680693d0d00872f2d44f661b8,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]