プルデンシャル生命保険の社員100人以上が、約500人の顧客から計31億円を詐取する不祥事が発覚。同社は23日、会見を開き謝罪しました。原因としては営業社員の自主性・独立性を重視する社風が過度に業務管理を軽視したこと、また成果主義が金銭的利益を過度に優先する文化を助長した点が指摘されています。同社は第三者委員会を設置、被害額を精査し認定補償額を全額支払うと約束。再発防止策として報酬体系見直しや社員教育強化、組織風土の改善を掲げています。

今回の事件は個人の信頼を基盤とする生命保険業界の根幹に関わる問題です。同社の内部統制不足が、営業社員の不正を助長したという点は極めて重大です。まず、営業社員の自主性を過剰に尊重し、管理体制を軽視してきた経営陣の姿勢は不可解と言わざるを得ません。だまし取られた被害額31億円という規模は、単なる内部犯罪ではなく、公然化し得るシステム的問題があったとみるべきです。
背景には、成果主義文化の行き過ぎがあるでしょう。「顧客第一」という建前の裏で、実際には利益至上主義への偏りが存在していました。この歪んだ組織文化は、現場の社員に倫理的判断を鈍らせる圧力を生じさせました。さらに、長年にわたりこうした行為を見逃してきた監督体制の欠如も責任を免れません。
解決策として、①営業部門に対する定期的な倫理研修の強化、②インセンティブ制度を利益だけでなく顧客満足度で評価する仕組みへの転換、③内部告発システムの透明化を図り組織内通報を保護する仕組みを拡充する必要があります。
信頼性を売りとする企業がその信頼を裏切る事件を起こしたことで、顧客や社会に与えた影響は計り知れません。同社には抜本的改革を行い、「信頼」を再定義する姿勢が求められます。それがなければ、同社は未来に存在し得ないという強い覚悟が必要です。もう時間は残されていません。
ネットからのコメント
1、金融機関の不祥事が多すぎる。今回は単独犯ではない100人を超える犯罪というところはもう企業風土と言っていいのかもしれませんね。
金額もとんでもないレベル。顧客は利益を与えるどころかひたすら搾取する対象でしかない。あるいは日本の金融機関全般に性悪が根付き始めているのかもしれません。大企業への信頼や高度で素人にはわかりづらいことをいいことに顧客の財産を狙う金融業界プロフェッショナルの悪質な事件が後を絶たなくなっている。顧客を裏切る風土はもはや損保や証券だけではない。やはり金融監督庁は専門知識のある人員を大胆に増やしてでも徹底的に調査する必要がある。従来の監督体制ではいずれ手に負えない状況になるだろうと感じています。
2、組織が行った犯罪ではないかもしれないが、この組織がうんだ犯罪であることには間違いなかろう。聞こえはいいが完全歩合制の報酬体系で契約がなくともゼロになることはないといってはいるが、無契約ならほぼ無報酬。一部の高報酬社員にあこがれて多くの転職者をあつめては、実績のあがらない社員は切り捨てる。そもそもカネに執着のある人間が集まってくる企業なのだから、まともな手段でカネがえられなくなれば違法な、もしくは大いに誤解をさせるようなやり方でカネをえることにまい進するのは当然の帰結。
間原社長は責任を取って辞任するらしいが、退職金はでるのかと問われて「開示していない情報は開示できない」と回答を拒否。なら、記者会見の意味がないだろ。トップからカネだけの連中。これが外資に食われた日本企業の行く末。バブル崩壊は不動産だけが外資に収奪されたわけじゃなく、日本の日本企業のモラルも崩壊させたことの罪は大きい。
3、100人超が約500人の顧客から計約31億円を30年間にわたってだまし取っていたとされる。たまたま不良社員がいたというような個人の犯罪をはるかに超えている。社長とか監督官庁の責任とか、国会で追及すべき案件だろう。総選挙後、各党に取り組んでほしい。
4、社員100人超の不正がわからなかった会社にも責任大だね。コンプライアンスはどうなっているのか。会社の体制に問題があり、社員間では不正が当たり前のようになっているんだろうね。31億円はどのように補填するのか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/ca0429fa4c885eb9beed4a9b4875cae226d23612,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]