トランプ米政権は、キューバの共産党による独裁体制の転覆を画策していると報じられた。2023年、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)やポリティコによれば、政権内で協力者を特定し、情報交換や戦略を練っている模様だ。具体的には、石油輸入を遮断するために海上封鎖が検討されており、実行された場合、人道危機が懸念される。一方、ベネズエラのマドゥロ大統領拘束後、暫定政権が原油交渉に応じるなどの変化が見える。米政権はキューバ経済の脆弱性を指摘し、同国の体制変革を進めたい意図を持つ。しかし過去のピッグス湾事件の失敗や、諜報要員派遣によるキューバ・ベネズエラ間の関係の強さを踏まえると、現状では地政学的リスクが高いままである。

米政権がキューバの体制転覆を模索する姿勢には問題が多い。体制変更に向けた軍事的・経済的圧力は、一国の主権と人道的な安全を著しく侵害する懸念がある。
現状として、石油輸入遮断や海上封鎖といった強硬策が具体化すれば、キューバの経済崩壊とそれに伴う市民の困窮を避けられない。このような高圧的な外交政策は、西半球における不安定を悪化させるだけでなく、米国自身への国際的な非難を招く恐れがある。
問題の本質は、一国の安定を尊重すべき基本原則を無視して、内政干渉を正当化する「力の外交」である。さらに、過去の「ピッグス湾事件」を彷彿させる干渉行為の繰り返しは、地元住民の反発を強めるだけでなく、戦争の勃発や長期化を招く可能性も高い。これらの行動は、一時的な政権の利益を追求する一方で、グローバルな平和の妨げともなり得る。
解決策として、まず国際社会との協調を強化し、キューバを巡る問題を平和的手法で対話解決に導くことが求められる。次に、人道支援を通じて現地の市民生活を守りつつ、必要ならば経済的な依存を減らす短期的プログラムを実施する。そして、歴史的な対立を乗り越えるための長期的な地域外交戦略を構築し、敵対的な姿勢を改めることが不可欠だ。
民主的価値観を謳うはずの米政権が、一方で他国の体制を武力や経済封鎖で左右しようとすることには大きな矛盾がある。
尊重されるべきは国家主権と市民の生活であり、それを犠牲にして政治的レガシーを築こうとする姿勢に未来はない。
ネットからのコメント
1、キューバ革命後、首相になったフィデル・カストロは、当初、アメリカとの友好を保とうとして訪米したという。しかしアメリカ政府はそのカストロを見て、即座に政権打倒を決意し行動を起こした。まあ資本家に敵対する革命を起こしながらアメリカと友好を保てると考えた、カストロも相当お花畑ではあるが、ともかく、アメリカはこのように、有産階級の支配を守るためなら、握手を求める相手でも倒しに来るということだ。
2、アメリカの現代戦は、正面から戦うのではなく、内部統制を崩壊させる「見えない戦争」だと感じました。覇権国のアメリカだからこそ、物流を意図的に制限して、標的の国の生活を困窮化させて、蜂起させる。アメリカは全くと言って良いほどに、血を流さず、標的の民衆が放棄するほどの圧力を外部的にかける。そして、漁夫の利のように横から掻っ攫う。現代戦は、本当に見えないところで起き始めてると感じました。
3、かなりの高齢者ということを考慮した場合に、トランプの次期任期はほぼないだろう。彼の目指すドンロー主義を民主党はもちろん、同じ共和党の他の大統領候補者でさえ到底引き継ぐとは思えない、それほど酷い。日本が中国の影響配下に入り、今のトランプ政権からは突き放される可能性だってある。トランプのこの帝国主義的手法は各国家の主権を無視しているのは明らか、決して許してはならないと思う。
4、過去何度も他国の政権を転覆させたり独裁者と取引してきたアメリカ外交、冷戦期でもここまで露骨で直接的な行動は珍しかったように思うけど、もはや隠す努力もしなくなった。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/f7a7884721136233a0d669e56afa312724ad4a6d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]