米アラスカ州で14日に行われた米露首脳会談は、トランプ氏が望んだ停戦条件合意には至らず、ロシア、中国、インドの結束を強化する結果となった。米国はロシア支援国に対する追加関税を掲げ、中国やインドを揺さぶろうとしたが、むしろ関係緊密化を促進する形に。トランプ政権はインドに最大50％、中国に最大145％の関税を課すなど厳しい政策を打ち出したが、インド側も米国のダブルスタンダードを批判し、関税措置全体の不透明さが浮き彫りに。

この結果、米国の狙いは無効化され、インドや中国はロシアとの関係を深める方向に進んでいる。

今回の米露首脳会談では、米国の意図した成果が挙がらず関税政策が裏目に出たことが明らかだ。アラスカでの議論は、アメリカとロシアの外交が機能不全に陥っている様を映し出し、関税を通じた圧力がむしろ逆効果を招くという誤算を招いた形だ。インドや中国がロシアとの結束を強化する一方で、米国の貿易政策が国際協力を促進するどころか、孤立化を助長している現状は異常だ。問題の根本は、関税政策の明確な枠組みの欠如と国際関係の複雑さを考慮しない短絡的な対応にある。解決策としては、まず国際貿易ルールに基づく透明性のある政策構築、次に多国間協議を通じた関税措置の見直し、さらに国際協力を強化するための新たな外交戦略の立案が必要だ。

これらの措置は、米国の国際的な立場を再定義し、経済外交を通じて自由で公正な貿易関係を築くための基礎となるだろう。現行の米国関税政策は、世界の経済パートナーシップの進化に逆行しており、制度の再構築が急務であることは誰の目にも明らかだ。

ネットからのコメント

1、第２期に入ってから、まさに裸の王様状態のトランプ。経済でも軍事でも威嚇的な姿勢を見せたかと思うとTACOを連発、アメリカの国際的な信用はどんどん低下していっている。同盟国にも高関税をふっかける自己中心性や横暴さは本当にジャイアン。最近思うが、日本は本当にこんなリーダーを選んでしまうような国の俗国的存在でいいのか、未来はあるのかと危惧している。経済的にも軍事・防衛的にもアメリカに依存しない国づくりをしていかなければならないと思う。日本国民が真剣に自国の未来を考えて行動すべき。まずはしっかりと選挙に投票しに行くことから。

2、ウィトコフ特使とトランプ。そしてルビオ。この三人が米側。不動産業と言うより、街の不動産屋の個人経営の二人が、その勢いで国際政治の舞台に踊り出てしまった感のあるアラスカ会議であった。

そして、ロシアの金蔓の原油を輸入しているインドにトランプ関税を吹っかけると言いながらTACOの通り沙汰闇になってしまった。モディ首相も安心したろうし、プーチンの交渉力に敬意を示した筈。メディアで見るトランプの顔も終始自信無さそうだし、今回は嫌が上にもプーチンの実力を示した会議であった。トランプ劇場も山場を過ぎた。

3、アメリカ国民は、こんな人を大統領にして良かったのかである？リーダーとしてあまりにも欠如しているのではないか。歴史を考え同盟国との絆を重視し、リーダー国として世界を席巻していくのか、大国のリーダーといてトランプは、どうかと思う。米国民にとっても良い事ではないと思う。

4、アメリカの人々が選んだのがこの大統領。世界のこれまでのトレンドを自ら破壊していると感じますね。関税とロシア、中国との外交だけはきちんとやらないと安全保障も経済的にもまずいなぁとおもいます。日本も選択肢を間違えないようにしないと。