ハマスがカイロでの仲介者を通じて60日間の停戦案を承認したと、エジプト当局がロイターに明かしました。ハマスはエジプトとカタールが提示した提案に同意し、停戦期間中にイスラエル人人質の半数の解放と引き換えにパレスチナ人囚人の交換が計画されています。この停戦は、約2年にわたるガザ戦争の終結を目指す包括的合意に向けた第一歩と見なされています。
イスラエルからの公式な反応はまだありませんが、ネタニヤフ首相はハマスが圧力下にあると指摘しました。
この停戦案の承認が明らかになったことは、長引くガザ紛争が解決に向けて少し動いたかに見えます。しかし、この状況を冷静に見れば多くの課題が残されていることに気づかされます。まず、60日という限られた期間の停戦で長期的な平和が実現する保証はありません。さらに、エジプトとカタールの提案に基づいた人質交換は、根本的な問題解決にはならず、アルジャジーラなどの報道によればここも感情的な摩擦を引き起こす可能性があります。今後の道筋として考慮すべきは、第一に、双方がさらなる交渉を通じて永久的な停戦を模索すること。第二に、信頼関係の構築として国際的な監視や介入を検討すること。第三に、人質問題以外にもガザの人道状況に対する包括的な支援策が求められます。
この停戦自体が難解な状況の一部に過ぎず、真の平和は表面的な合意を超えた根本的な改革によってこそ達成できます。
ネットからのコメント
1、歴史的にどのようなことがあろうと、意図的に民間人を標的にした攻撃は国際法違反で戦争犯罪である。ハマスもそうだが、イスラエルも過剰攻撃で民間人犠牲者を多数出している。イスラエルのバックにアメリカが支援していることも問題で、大統領が「なんとか賞」を貰いたいがために停戦パフォーマンスをするのでなく、国際平和に寄与するため、もっと積極的に戦闘完全集結に向けた議論を加速してほしい。
2、これは大きな進展のように感じます。今までハマスはほとんど妥協せず、ハマスが出してきた修正案を基礎に恒久停戦の文言を省いて停戦してきた感じですが、今度はエジプトとカタールが出した案をそのまま承認するという。恒久的停戦の条件としてはハマスが停戦後のガザ統治放棄を含むことは欧米アラブ諸国(抵抗の枢軸除く)のコンセンサスになっているので、それを正式に承諾するということになるのかも。しかしハマスは元からパレスチナ国家誕生時には軍隊として存続することを目指しているのでそちらの方も放棄しないとイスラエルにとっては容認し難いように感じます。
3、ハマスはアラブ連盟からも「人質の解放」「武装解除」「ガザ統治の放棄」を求められており、事実上世界から見捨てられた存在です。このままイスラエルに武力で潰されるか、ガザを出て行くかしか選択肢は残っていません。
4、人質を全員解放しない限りイスラエルの攻撃は続く。問題は、全員解放した後、ネタニヤフはガザに侵攻して、イスラエルの占領下に置こうとしていることである。それをさせないためには、ヨーロッパ諸国とアラブ諸国が、イスラエルに対してガザを開放する誓約をとり、ネタニヤフが違反した時には、大規模な経済制裁を科すべきである。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/670b8fa6f5935828accb9a0315d0beabba0fd589,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]