政府は長期金利の急上昇を受け、月内に閣議決定予定の「骨太の方針」を修正し、日本銀行の独立性を明記する方向で調整を進めている。片山財務相が7月10日の記者会見で金融政策は日銀に委ねるべきだと強調したことを受け、市場では10年国債利回りが前日比0.175%低い2.700%まで下落し、為替は1ドル=161円69~71銭まで円高が進んだ。一方、9日には長期金利が一時2.900%と約30年ぶりの高水準を記録しており、背景には財政悪化への懸念や政府の政策発信への市場の不信感があるとみられている。

市場を混乱させた最大の問題は、金融政策そのものではなく、政府の発信が曖昧で一貫性を欠いたことだ。市場は言葉のわずかな違いにも反応する以上、「誤解だった」と後から説明しても信頼は簡単には戻らない。さらに、財政健全化への姿勢が不透明なままでは、どれほど文言を修正しても根本的な不安は解消されない。
本当に信認を取り戻したいなら、第一に日銀の独立性を政策文書だけでなく実際の運営でも徹底して尊重すること。第二に、中長期の財政健全化計画と具体的な数値目標を明確に示すこと。第三に、重要政策は市場への影響を十分検証したうえで、一貫したメッセージを発信する体制を整えることだ。
市場が求めているのは、その場しのぎの言い換えではなく、ぶれない政策と説明責任である。信頼は言葉では築けず、積み重ねた行動だけが国の信用を支える。その原則から目を背ける限り、同じ混乱は何度でも繰り返される。
ネットからのコメント
1、最近の円安・長期金利高は「骨太ショック」が主たる要因だが、根底にはマーケットの高市さんの経済政策に対する不信感がある。マーケットは「責任ある積極財政」を「無責任な放漫財政」と認識し、日本の財政状況に懸念をして、長期金利高・円安になっているが、それに「骨太ショック」が長期金利高・円安を加速させている。国債を財源にした「無責任な放漫財政」はマーケットからNOを突き付けられていて、それを実行することは出来ないが、支持者を裏切る事が出来ないため、看板だけは下ろすことが出来ない。
そして、円安・長期金利高は続き、海外投資をしている人と高市さんは「円安でホクホク」だが、多くの国民は物価高と住宅ローンの負担増で苦しむ。
2、金利が上がれば、通常はその通貨が買われて円高要因になりそうですが、ここ最近の長期金利上昇は少し意味合いが違いますよね。景気回復による健全な金利上昇というより、財政や円の信認に関わる部分が意識されているため、むしろ円安に動く場面があります。こうなると「円を持ち続けて大丈夫なのか」という不安が、ますます強まる気がします。
3、日銀の独立性を担保しても、高市政権では何ら変化は無いでしょう。長期金利の上昇は今のところ円安と同様で、止めようが無いでしょうね。どうにかしたいのであれば、政権の経済政策を多少なりとも変更せざるを得ないでしょう。もう少し自分の我ばかり通さず、真面目な考えで経済に対して向き合って欲しいものです
4、4月の日銀政策決定会合の前に、経済音痴の高市氏は植田総裁との会談で金利引き上げに難色を示した。骨太方針でも、金利引き上げをけん制を示唆した。
ところが、それに対する批判が強まり、政府は修正を余儀なくされた。国民が切望してやまなし物価高抑制に関心のない政府をもつと、国民は不幸になってしまう。それでも、高市氏を支持する人は、よほどお目出たい人と言われても仕方ないだろう。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/2c1bc1ac955f9c5a59ff28cb10e0c2f47e510019,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]