神奈川県に住む49歳のパート主婦、田中由美子さん(仮名)は、父である78歳の健造さん(仮名)が2年前に介護付き有料老人ホームに入居した際、施設の約束である「24時間看護」と「看取り対応」を信じていた。しかし、健造さんが誤嚥性肺炎で入院し、退院後に痰の吸引が頻繁に必要になったため、施設から退去勧告を受けることとなった。施設は夜間の看護師が常駐していないため、法律的および体制的に対応が困難と説明した。
結果として、健造さんには新たな入居先の選択が迫られることとなったが、資金や医療ケアの受け入れ可能な場所の不足から、その見通しは厳しいものとなっている。

この事件は、介護付き有料老人ホームの約束と実際の提供内容のギャップを明らかにしています。入居時に「24時間看護」との説明を受けたにも関わらず、実際には日中のみの看護師常駐と夜間のオンコール対応という体制では、健造さんのような重度な医療ケアが必要な入居者には不十分です。この現状は、制度の欠陥を示しており、消費者に誤った安心感を与えています。老人ホームは「終の棲家」を提供すると看板を掲げながら、入居者を選別しているという理不尽さを認識しなければなりません。こうした問題には、より透明な情報提供と、夜間も必要な医療ケアを確実に提供できる実効的な体制改善が必要です。
具体的には、夜間医療スタッフの増員、退去要件の明確化、そして契約書やパンフレットでの情報透明化が求められます。これらの改善は、施設の信頼性を向上させ、入居者とその家族に安心感をもたらすでしょう。誠実な対応は、利用者と施設の価値観の共有を促進し、持続可能な介護の未来を築く鍵となります。
ネットからのコメント
1、本来は自力で生きられないならば看取るべき、と思ってる。強制的に食事を流し込んで生き長らえさせなければ召させるものを、無理にでも生きさせねばならない医療や法律に無理があると思う。医者も法律で「生きさせねば」違法になるので点滴や胃瘻で「生き長らえさせ」てしまう。昔のように60,70で召されて「長生きしたいね」と言ってたほうが良かったと思う。
2、私の妻は〇〇株式会社の派遣型の看護師で、有料老人ホームに勤めています。24時間看護師常駐とうたっている施設ですが、最近12月に入ってその施設の部長が変わり、夜勤帯の看護師は経費削減のために、12月いっぱいで夜勤帯看護師を無くすことが決まりました。続けて日勤帯も来年1月いっぱいで無くすことに急きょ決まりました。
〇〇株式会社は施設側から契約を切られることは仕方のないことですが、代替え案を提示したり、いきなりではなく3ヶ月ほどの猶予期間も無く、また職員(看護師)にこうなった経緯を説明していません。 看護師がいなくなるということはしわ寄せが介護士さんに負担がかかります。そして結局ご利用者さんが一番迷惑を被ることになります。このような体系の施設はよくないと感じました。ご利用者のことを一番にとウソをついていたのです。
3、「小さい字で書いてある」と言われたとあります。入居時に一番強く説明しなくてはいけない事柄なのでは?「小さい字」ではなく「大きな字」で説明あるべきと感じました。本当に困った事態で放り出されるのは酷です。病院だって3ヶ月経てば出ていかなければならないと聞きます。国の方針も再考の時期なのでは?また私たちも負担増もあるかもしれません。
4、契約する場合は、小さい文字もよく読み、良く分からないことは、納得がいくまで確認し、特に途中で出なければならなくなる可能性については、しっかり理解しておく必要がありますね。
自分では不安という人は、弁護士とかに、契約書をチェックして貰うのもいいと思います。ただ、本人の状態によって、”最適の施設”が変わってくるのが、難しいところかも。元気な人は、施設の便利さや雰囲気、楽しく生活できるかを重視するかもですし、病気になれば、とにかくケアの充実度が重要でしょう。認知症になって暴れたり、他の居住者に迷惑をかけるとかなると、出される施設は多いと思いますし、1つの施設に最後までいられるかは分からないと考えて、最初の施設に、全財産を投入しないのが良いのかも。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/033cfa53a54f7cb5a0c9ab57927ac969bc667e12,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]