岩手大学の宮崎雅雄教授らの研究グループは、猫が餌を残す理由として「におい」が深く関わっていることを科学的に証明しました。この研究では、12匹の雑種猫を対象に、市販キャットフードを用いた実験を実施。同じ餌を与え続けると次第に食べる量が減る一方で、異なる餌や別のにおいを嗅がせると食欲が回復することが確認されました。この結果、「順応」と「脱順応」というメカニズムが食事行動に影響を及ぼしていると結論付けられ、病気や老化による食欲不振への応用や飽きないペットフードの開発が期待されています。

猫が餌を残す理由について、長年「小食」「気まぐれ」と片付けられてきましたが、本研究は科学的視点からその原因を明らかにし、実証した点で画期的です。しかし同時に、これは個人のペット飼育にとどまらず、ペットフード産業全体が真摯に向き合うべき課題として浮き彫りになったとも言えます。
まず、現在販売されているペットフードの多くは、飼い主の手間を省くために「一種類で繰り返し与える」形が主流です。また、病気や高齢で食欲が低下している場合に、飼い主側が適切な代替策を知らないことがあるのも現状です。この結果、ペットの健康が損なわれる可能性があるのは憂慮すべき事態です。
解決策としては、まずペットフードメーカーは、異なるにおいを容易に切り替えるフレグランス機能を持つ商品ラインを開発することが求められます。また、獣医師や専門家による具体的な教育・アドバイスを積極的に提供する仕組みを整えることも必要です。さらに、飼い主がペットの嗜好をより深く理解するための簡易モニタリングツールなども開発できれば、より効果的な食生活が提供できるでしょう。
この発見は「猫の気まぐれ」を単なる感覚で片付けていた人間側への警鐘と言えます。科学の進歩とともに、ペットも尊重されるべき命であるという認識を深める機会として活かされることを期待します。
ネットからのコメント
1、興味深い研究ですね。知り合いの猫も「同じ匂いばっかりだとテンション下がる」と言っていたので、今回の結果を見ると猫は単なる気まぐれではなく、嗅覚による“飽き”と“刺激”をかなりシビアに感じていることが分かります。
人間でも同じ料理が続くと食欲が落ちるので納得感がありますし、匂いを変えるだけで食べる量が戻るのは実用的ですね。給餌の工夫次第で食欲管理ができそうです。
2、面白いですね。過去に6頭の猫を飼いましたが、4頭はいつも綺麗に食べてましたが、2頭は気まぐれでした。気に入ってるエサなのかどうかとか、個体差もあるとは思いますがにおいが大きく関係しているとは。でも猫かわいいですよね、手間もそんなにかかりませんし。夏目漱石の吾輩は猫であるを読むと夏目漱石もうすぐ猫を実際に飼って細かく観察してたんだな、と思う記述がたくさんあって面白いです。
3、バランスのいい食事を心がけているのにゃ。飼い主よりエライ。いざという時のために残すのか、満腹だと動きが鈍くなって危険だから腹八分目なのか。ライオンとか群れと分け合って食事するから、仲間に残す習性が残っているのかな。岩手大学はこういう研究が得意だから、今後の課題として期待してます。
4、同感です。猫はドライ餌で小分けの袋から開けた直ぐの餌はよく食べるのに、同じ餌でも残った餌をパックで保存し次回あげるとそんなに食べない、残った餌には、新たなにおいがある餌を上に追加するとよく食べる。
そこまで気にしない猫もいる。小食の猫はクンクンと匂いを嗅いで食べる・食べないを判断をするみたい。残った餌のあげ方は匂いを失わない保存に気お付けている。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/16f60d6d6bdfa0586a108b45a4dc8449c24b0c67,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]