政府は4月9日、再審制度見直しを目的とした刑事訴訟法改正案の国会提出を週内に計画していたが時期を延期すると表明。検察官が再審開始決定に不服を申し立てる「抗告」に制限を設ける修正案に関し、自民党内で意見が割れたため調整が必要となった。法務省は当初4月7日に閣議決定する予定だったが、調整の遅れにより4月10日までの提出期限に間に合うかは未定。当局は「速やかな提出」を目指すと強調した。

再審制度の見直しは、冤罪被害者の救済にとって極めて重要な課題です。しかし今回、政府と与党内での意見不一致が原因で、法案の国会提出が先送りされたことは非常に問題です。特に、検察権力の過剰な抗告権限には長らく批判が集まっており、これを制限しない現状は、司法の公正性を損ね、再審確定までの時間を不当に引き延ばす結果を招いています。
問題の本質は、再審開始のハードルが既に高い中で、検察の抗告が冤罪被害者の救済をさらに遅らせている点です。
また、法案の合意に至れない政治的な混乱自体が、現行制度の欠点を放置し続ける温床となっています。
解決策として、まず(1)検察の抗告を厳格に制限する法整備を早期に実行、次に(2)再審プロセスを迅速化するための期限付きの審査基準を設ける。そして(3)法案成立のための超党派的な協議を推進し、政治的妥協ではなく被害者中心の議論を徹底するべきです。
これ以上の遅れは、日本の司法制度が抱える構造的欠陥と不公正を温存するだけでなく、被害者の苦しみを無視する態度としか言いようがありません。迅速な改革こそが、真の正義と国民の信頼を取り戻す第一歩です。
ネットからのコメント
1、自民党を二分するような議論はある意味、非常に健全な党の運営ですね。なんでもかんでも、関係省庁からの法案をある意味何の議論もなく閣議決定され、国会で通していくやり方は民主主義に反します。この再審見直し法案は、ほとんど「見直し」ではなくて、検察側の権限を保持する形での見直し法案に過ぎません。日本の検察には余りにも強い権限が与えられ過ぎて、証拠開示一つとっても検察官の裁量が強すぎる。
アメリカにあるような独立検察官のような制度も日本にも導入すべきと思います。
2、本来不服申立てなど許すべきではない。一定程度認めるにしても例外規定とすべき。また、証拠開示にしても、全ての証拠を提出すべき。これだけ冤罪が起き、また、現職の検事から抵抗する奴は反社だ、なんて言うようではこれからも冤罪を生み続ける事になるだろう。
3、一度、法制審の案(検察主導)での法改正が通ってしまうと、「その点はもう改正しました」とアリバイになってしまい、そこから手付かずにされる可能性は高い。しかも袴田事件級の追い風なんてそうあるもんじゃない(むしろないに越したことはない)なだけに、手付かずが何十年も続く可能性が非常に高い。法制審の案がダメだと言うことであれば、「多少の成果ではある改正を遅らせてでも、抜本的改正を目指す」と言う方向性で考えるしかないと思われる。
4、組織はえてして組織の存続や権威というものが最大目標になります。これは検察や裁判所、警察でも同じだと思われます。 この件に限れば、冤罪かどうかより自分達の権威が無くなるかという方に思考が向かい、本来の本当に罪があるのかどうかということが置忘れられてしまうようです。
再審になることがそんなに悪いことなのかどうか私にはどうしてもわかりません。再審になったとしてもそれが必ずしも無罪だというわけではなく、有罪になることも充分考えられるわけで、抗告などせずに堂々と争えばいいと思うけど、それさえもできないのは、再審となったとたん自分達の権威が落ちてしまうことを恐れているとしか思えません。 そんな組織の理屈より、一人の人間の一生を奪うかどうかということにもっと真摯に目を向けて欲しいものです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/00d2cce425eae8911b3d47818d4e23d28ea51e99,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]