米国ニューヨークの国連本部にて、27日、核拡散防止条約(NPT)再検討会議が開始。その初日、会議の副議長にイランが選任されたことで、米国とアラブ首長国連邦(UAE)が強く非難し、激しい論争が起こった。イランは国際原子力機関(IAEA)の査察を受けず、高濃縮ウランの取得が問題視されている。さらに、米国は会議費用の分担見直しを提案。この主張に中国とロシアが反発し、会議は早くも荒れ模様となった。特に米国は、自国が会議費用の3割以上を負担している一方で、中国の負担はわずか1%未満である点を指摘。各国の意見対立が早速顕在化した。

現状、初日から暴露されたのはNPTに付随する国際的な"信頼問題"だ。イランがIAEA査察を受け入れず核不拡散の原則を軽視している中、その国に副議長という要職を与えるのは、NPTの理念に根本的な矛盾を生む。
そして、それを非難する米国やUAEに対して、政治的偏見として反論するイラン、さらにその言い分を支持するロシアと中国の態度も、議論に真剣性を欠く振る舞いと受け取られる。重要な核拡散防止の理念でさえ国家間の権力闘争の道具と化した現状は極めて憂慮すべきだ。
解決策として、第一に、副議長の資格に厳格な基準を設ける必要がある。例えば、IAEA査察を受け入れることを最低条件とすべきだ。第二に、国際会議の資金負担について、統一基準を設置し、経済規模に応じた透明で公平な負担分配を実施すべきである。第三に、政治的妨害で議論が無効化されないよう、独立した調停機関を設けるべきだ。
核拡散防止という最重要課題が、国家間の冷戦的構図に埋没することは道義的にも許されない。防衛のためと称しつつも、最終的に人類の平和を脅かす矛盾に、決して目をつぶってはならない。
ネットからのコメント
1、この記事では米国vsイランのように見えるが、書かれていない部分がある。それは、何故イランが副議長に選出されたか。これには120カ国以上が加盟する「非同盟運動(NAM)」の後押しが大きい。
国連の会合の議長・副議長選出は、地区毎に行う。イランはアジア太平洋グループに含まれ、ここでイランが選出されたが、これにNAMの意向が大きく関与した。すなわち、グローバルサウスであるNAMは、米イスラエルがイランの核施設を空爆したことを「主権侵害」や「技術独占のための暴力」と見ており、あえてイランを副議長に据えることで、米国の一極支配に「NO」を突きつけたことになる。
2、核保有国は自分達が各兵器を保有しているのに、他の国には核を持ってはいけないという…変な理屈の話ですよね。核兵器を保有している国も核を廃棄するという前提に立たないと、国家間の公平性は保たれない感じがします。保有国だけが強大になり一方的に攻撃する事が、本当に正しい事なのか理解に苦しみます。アメリカやイスラエルの無謀な行為が続く限り、核開発を続ける国は無くならないでしょう。
3、国際会議とか国際法なんてあってないようなものだ。大国は自国の都合だけで動くので自由に何でも行っている。そこに締め付けられている国からしたら不合理だろう。
国連の常任理事国だっておかしい。ロシアも中国もいつの間にか常任理事国入りしているが本来は違ったはず。日本は一生入れない…何らかの形で国際機関も法律も必要だが守られるようにするための合意形成が必要だと強く思う。
4、NPTに加盟しその規則に従っても全く意味がないことは今回のイラン攻撃でも明らかになった。IAEAはNPTに加盟している国しか視察やチェックの対象にしないのも納得が行かないおかしなことです。国連、IAEA、NPTは無駄な機関です。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/9229799015c4e6f9e0423a7f95bdd3803a2d3240,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]