2025年2月から4月に岩手県大船渡市で発生した山火事は、約3370haの森林を焼失し、226棟が被害を受けた。この火災は、まきストーブから飛んだ火種が原因とされ、乾燥と強風が火勢を拡大させた。消火活動には自衛隊や航空隊も投入され、40日後にようやく鎮火した。林野火災の60%は人為的原因によるが、近年、火災規模の拡大リスクが高まっている。防火帯や市民参加型の森林整備、多様な樹種による森づくりが提案されているが、消火技術や消防団員の減少への対策も急務である。

山火事の防止や対応には多くの課題が残っている。日本の山火事件数は減少傾向にあるものの、大規模火災のリスクが増加していることから、個々人の日常的な火の管理や地域防災体制の強化が必要であるとされる。
私たちはこの悲惨な出来事を単なる過去の災害として片付けるべきではありません。
特に林野庁の報告が示すように、山火事の60%が人為的な原因であるという現実には、社会全体で避けられる災禍を起こしているという異常性を感じます。一瞬の不注意が何千haもの森林と住居を奪い、地域経済や環境を破壊する。この現実を改めて直視すべきです。

問題の本質は、個人の火気管理の甘さや啓発活動の不徹底だけではなく、気候変動による乾燥と強風の増加が被害の拡大を加速させている点にあります。また、消火体制を支える消防団員の減少が、初動対応における重大な課題となっていることも見逃せません。

取り得る具体的な解決策として、1つ目に、火気の取り扱いに関する法的規制を強化し、罰則を明確化することが挙げられます。
2つ目に、広葉樹を含む多様な森林整備を推進し、環境教育も含めた市民参画型の森づくりを進めること。3つ目として、被害拡大を防ぐためにドローン技術や消防車が到達しづらい地域で活躍できる先端消火技術の研究開発と実用化を急ぐことが求められます。

山火事被害がもたらすのは、自然環境や地元経済への大打撃だけでなく、失われた日常と安全への取り返しのつかない損失です。一人ひとりの行動と社会全体の取り組みの融合こそが、この悲劇の鎮火のカギです。一瞬の油断の対価が地域の未来そのものであってはなりません。

ネットからのコメント
1、山火事の件数自体は減っているのに、被害が大きくなっているというのは皮肉な話です。
しかも6割が人為的原因となると、「自然災害」というより「防げた災害」が多いのが現実だと思います。たき火や火入れ、タバコの不始末など、一人ひとりの意識で防げる火事が多いのに、結果として消火の遅れや気象条件で大規模化してしまう。防災というと備蓄や避難を考えがちですが、まずは火を出さない、危険な行為をしないという基本を徹底することこそ最大の備えだと感じます。
2、昨年の大船渡の山火事の最中から直後に周辺で三件別の山火事が相次いだ。そのうち二件はゴミ焼きの火が燃え移ったものだった。しかし処罰されていないし警察は特定もしていない(目撃者がいたので、公表していないだけかも)。近くで山火事が起きている最中に、山の近くでゴミ焼きをする人間がいて、しかも通報は目撃者がしていたということ。こういうのを野放しにしていては減らないのではないか。
3、火を扱う動物は、人間以外にいない。山火事の9割は「人災だと思う。」風による木々の擦れや、落雷による出火もあるが、ほとんどが人間による火の不始末だ。年々、人は火の扱い方を忘れて行っている気がする。
IHや出来合いの物の購入など、「自分で火を扱う機会が激減しているから」だろう。危険だからと敬遠してないで、積極的に火を扱おう。場数を踏んで練度を上げれば、それだけ「安全に繋がる。」人間と火は、切っても切れない間柄だから。
4、最近、田舎の方に引っ越してきたけど、普通に風が強い日に庭で落ち葉を燃やしていたり、田んぼでガスバーナーで野焼きなどをしているのを目にする。ずっとその場所に住んで、今までそうやってやってきていることなので大丈夫だと思っているのかもしれないが、いつか火事になって隣接する山々に燃え移るのではないかと心配しながら見ている。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/719be31141ad2fad7bed35d41c505725d55295bf,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]