トランプ米大統領は10月18日、連邦政府が数十年にわたり実施してきた厳格な大麻規制の緩和を勧告する大統領令に署名した。この大統領令は司法長官に対し、大麻の分類見直し手続きを迅速に進めるよう指示している。大麻を一般的な鎮痛剤などと同様に「危険性の低い薬物」として扱う方向性が示されており、多くの痛みに苦しむ人々からの要請を受けての措置だ。
これにより、連邦政府の大麻政策が大きく転換される可能性があり、産業構造の再編や数十億ドル規模の研究資金投入につながることが予想される。ただし、大麻は依然として連邦法で違法とされ、州によって異なる規制が続いている。この署名を受けて、米株式市場でマリフアナ関連銘柄に買いが入った。

トランプ氏による大麻規制緩和は歓迎すべき進展であるが、その背景には長年にわたる制度の欠陥が隠れている。まず、連邦政府が大麻を厳格に規制してきたこと自体が、科学的根拠に基づかない政策であったことが問題だ。多くの州がすでに大麻を合法化しているにもかかわらず、連邦法が依然として違法のままであることは制度の矛盾を示している。解決策として、まずは連邦法を見直し、州の現状を反映した法整備を図るべきだ。次に、産業界と政府間の協力体制を確立し、大麻の安全性と効能に関する研究を促進することが必要だ。
そして、教育キャンペーンを通じて、大麻の正しい使用と潜在的リスクについての社会的理解を深めることが重要となる。このような具体的な行動が求められ、制度の欠陥を補うことで、より公正で安全な社会を実現するべきである。
ネットからのコメント
1、規制緩和とはありますが、あくまで医療用鎮痛剤としての規制緩和のようなので、個人の嗜好使用については今まで通りかと。Xとかでは「アメリカが大麻解禁! 日本でも嗜好品として解禁を!」などと声高に叫ぶ人が多く現れるかと思いますが、冷静に流してデマに惑わされないように注意が必要ですね。
2、勘違いしている人がいますが、トランプ氏が大麻を規制緩和する目的は激しい痛みの緩和など医療目的のためで、娯楽大麻は支持しないし連邦レベルで大麻を合法にする訳では無いと明言しています。そもそもトランプ氏はアルコール依存に苦しんだお兄さんを43歳で亡くした事から酒は一切のまずにコーラだけを飲むなど薬物に関して強い信念がある人。アメリカの保守派は依然として大麻に反対する人が多いです。今回のニュースを間違った解釈をして、大麻は安全なものなんだと勘違いする人が増えないか心配です。
医療に使えるものであれば、尚更厳格な法規制が必要なのは言うまでもありません。
3、最近、アメリカ人が常用する薬物として、大麻がアルコールを記録上初めて上回ったそうです。米国では以前、大麻関連の取り締まりや収監等は、大きな社会的コストになっていました。現在米国における大麻産業の市場規模は約4.7兆円に達しているそうです。リスクとベネフィットを鑑みて、社会を大きく変えていけるのは米国の強みなのかもしれませんね。
4、もし人類が過去のデータを頭から消し去り、今から始まったとして、飲酒した人、大麻を吸引した人の行動を観察したらどうなるんだろう。飲酒は人によっては暴力的になり、人に危害を加える、急性アルコール中毒になり、命に危険を及ぼす。大麻吸引したは人によって錯乱状態になり、人に危害を加える、ただ命に危険は無く鎮静作用もある。等、アルコール飲料企業の圧力も無しと冷静に考えたら、どちらの方が人間に取って良いものか考える事も面白い。大麻やアルコールの作用に詳しくないですが、もうアルコールは飲料メーカーの力で、冷静に規制する事は無理なのは解る。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/923e61e653d1c6db803985580d64fff5543c174f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]