この事件は、11月10日午前6時15分頃、富山県砺波市庄川町古上野でクマの出没が報告されたことから始まります。市は鳥獣被害対策実施隊に参加する猟友会員に出動を要請し、隊長を含む5人が対応しました。民家が散在する田園地帯で捜索し、午前7時5分頃、民家の生け垣近くで隊員がクマを視認。市の指令を待って午前8時5分に緊急銃猟許可が出された後、クマは民家の納屋に侵入し、隊員が窓から銃を構えて1発を放ち仕留めました。
クマは体長約1メートル30、体重70キロのメス成獣で、この駆除は市内で過去5年で2件目の銃によるものでした。

この事件は、公共の安全と自然とのせめぎ合いが浮き彫りになった現場を示しています。問題の本質は、絶えず人間活動の影響を受ける野生動物の生息地問題にあります。農地や人家が広がることで野生動物もその領域に入り込みやすくなっており、現状を改善するためにはさらに取り組みが必要です。まず、都市計画において野生動物に優しい空間を作ること、次に野生動物に関する地域住民への教育を強化すること、最後に動物の行動を監視する技術をより進歩させることが挙げられます。このような措置が、人間と野生動物が共存できる未来への一歩となるでしょう。理解と協力によってこそ、本来の自然への配慮が実現されるはずです。

ネットからのコメント
1、十分な配置に着いたと思っても、予想外の動きもしてくる熊に対して、身の危険を冒してまで仕事を全うしてくれた猟友会の皆さんには、本当頭が下がるし、敬意を表したい。
2、駆除することがどれだけ大変なことかが伝わってくる。が、こういう事態が起こるとだれかがやらねばならない。対策を打たずに放置する訳にはいかない。 今年を表す漢字一文字は「熊」。がこれで収まるわけではない。 来年の出没はさらに増える。いくらブナの実が豊作でも山には溢れ縄張りから締め出され、人里が怖いとは知らずの若いクマが出没する。 山に出入りしていると目撃や痕跡からはっきりと感じる。野生のクマを見たい人には一日あれば逢わせてあげれるくらいでかつてこんな異常なことはなかった。 そんな状況で山とはいえ生息権を付与するゾーン新設を管理計画に盛り込んだり人里周辺の駆除で襲撃が収まると期待する環境行政では何一つ解決はしない。 環境行政の怠慢から生じる人災のようにすら感じている。パッケージすら空しい。
3、熊の命か人間の命かといったら問題なく人間の命だ。
ハンターだって依頼されたから熊の駆除をしている訳で。近年市街地や住宅地での猟銃使用が法律で制限されていたため、熊が市街地などから離れないと駆除が出来なかった。今年の法改正によりハンターによる緊急銃猟ができ迅速な対応と安全を確保した上で駆除ができるようになった。今年から警察も参加するが警察が対応してくれるならそれが一番いい。緊急銃猟にしても役場の職員が間に合わなくても警察なら対応できる。
4、銃口の50センチ先にクマの顔…「こんなところに出てこなければ」という言葉が重いですね。それでも「クマを殺すな」と言う方がいると思いますが、現実には人命が最優先です。野生動物の命も尊いですが、住宅地や人里に出てきた時点で、衝突は避けられません。「殺すな」という声も理解はできますが現場で命の危険に直面した人にそれを求めるのは酷です。本来なら、こうした事態を防ぐために生息域管理や人間側の予防策を強化することが重要です。解決に向かうのは大変難しいですが、議論すべきは「どうすれば人と野生が安全に共存できるか」だと思います。
しばらくはそれは綺麗事で、駆除が解決策ではないでしょうか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/61af2d3b64d2cc8ef92f8a9a1f1b646e56810973,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]