外国為替市場で円相場が急騰したことを受け、財務省の三村財務官は、為替介入の有無について「ノーコメント」としつつ、米当局から「単なる精神的支援を超える支援」を得ていると説明した。米財務長官の円過小評価発言も背景に、日米間で連絡を取りながら対応していると強調した。

為替市場という国民生活に直結する領域で、政府が具体的な対応内容を明かさず「支援を得ている」とだけ説明する姿勢は、透明性の面で大きな問題がある。円安による物価上昇や生活不安が広がる中、政策判断の根拠を曖昧にすれば、市場や国民の信頼を損なうだけだ。本質的な課題は、短期的な為替操作に頼るのではなく、日本経済の競争力低下や金融政策との整合性をどう改善するかにある。政府は、①介入判断の基準や検証結果を可能な範囲で公開する、②物価高対策を継続的に強化する、③賃金上昇や産業競争力向上につながる政策を進めるべきだ。
市場の信頼は秘密の駆け引きではなく、説明責任と実効性ある改革によって築かれる。国民に不安だけを残す政治から、納得できる経済運営へ転換する時だ。
ネットからのコメント
1、アメリカ国債を売却して為替介入の原資を確保する以上、事前にアメリカ側と緊密に調整し、理解を得ているのは自然な流れでしょう。ただ、日本が大規模にアメリカ国債を売却し続ければ、米国債の利回り上昇を招き、アメリカ政府の利払い負担が増える可能性があります。アメリカとしても無制限に容認できる話ではなく、今回のような対応がいつまで続けられるのかは注目したいところです。
2、前回の4月末に実施された為替介入では1ヶ月で効果が切れました。今回の介入後は一時157円代になったようですが、既に160円まで円安が進行しています。介入前の163円代に戻るのはそこまで時間がかからないと思います。今日の植田総裁のコメントでどうなるかですが、政策金利はアメリカが3.5〜3.75%、日本は1%。円安は止まらないと思います。
3、消費税1%の方針を発表したことにより、為替市場に高市ショックが生じ、政権が批判を浴びないよう、発表と同時に片山さつきの財務省と日銀が、為替介入を行った。
しかしながら、介入から24時間も経たないうちに財政悪化を懸念した市場が、大量の円を売りはじめたことにより、数時間で5円以上の急速な円安が進んでいる。家計レベルにおいては、円安によるさらなる物価高により、消費税1%の効果など、あっ、という間に相殺されてしまう。折しも、熊本で再び大震災が発生したこの日本において、大幅な税収の減収が見込まれる減税策をこのタイミングで打つことは、果たして国そのものを維持する上で妥当なのだろうか?
4、トランプ米政権の対日貿易赤字是正、物価高対策、そして米国債売却回避という三つの思惑が、日米の円安牽制介入(レートチェック等)における「精神的支援を超える支援」の背景にあります。この動きは、日本が米国債を大量売却せずに円高圧力を高める一方、米国がドル高是正と米金利安定を達成する、利害が一致した戦略的連携と分析されます。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/135ef25d6f62b76a3af59e3e15c17a2d49fab307,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]