2024年6月に成立した子ども・子育て支援金制度により、2026年から医療保険の一環としてこの支援金が徴収されます。医療保険加入者全員から徴収される一方で、主な給付対象は子育て世帯であり、年収に応じた負担額が定められています。年収600万円の場合、月額約1000円が上乗せされます。少子化対策として社会全体で子育てを支えることを目的とするこの制度は、「独身税」との批判も受けつつ、段階的に構築されていく予定です。
徴収された資金は、介護保険同様に目的が限定され、子育て支援みに使われる見込みです。

この制度は、一見すると公平であるように見えるが、多くの問題を孕んでいる。支援金が「独身税」として批判される理由は、一部の人々が子育ての恩恵を受けるが、全員から資金を徴収する形式にある。不公平感からくる制度の欠陥が明白であり、負担者には特に独身者や子どもの少ない世帯といった、直接の利益を享受しない者が含まれる。まず、制度の透明性を確保し、徴収された資金の適切な使用とその進捗を明確にすることが必要だ。また、負担を軽減するために他の社会保障制度との連携を見直し、特定のグループに負担が偏らない仕組みの再構築を行うべきである。さらに、社会全体が子育てを支える真の理解と支持を得るための広報活動が欠かせない。結局のところ、この制度は、少子化問題解決に向けた社会の一体感を促すものではあるが、実際にはその目標と手段が一致しているかに疑問を抱く理由が多々ある。

ネットからのコメント
1、国民負担を増やしてまで子育て支援をやる必要はあまり無いかな?この子育て支援は決まってしまった事なので仕方がないがこれ限りにするべきだと思う。少子化対策や子育て支援のために、既に五公五民を超える高負担になっている国民負担を上乗せする一方で、老後を安心して過ごせるような年金制度や医療制度を維持するというのなら、まだ話は分かる。しかし、子育て支援のため国民負担が課された上で、年金支給額は下げます、医療費の自己負担は上げますと言う話をするのでは?特に独身者は、公助は、より期待できず、自助で一生の生計を立てなければならず、そのために、若いうちから一生懸命働いて蓄財などに励まなければならない。他人の子育てのために、さらなる負担を強いられている場合ではないと思う。
2、出産一時金の増額、幼児無償化、給食費も自治体によっては無償、子供の医療費無償、育児手当増額、高校私学助成、等々、いろいろやってきたのに子供の人数は増えていないのだから、これ以上やってももう増えないよ。物価高だけじゃない。なんといっても大学費用の値上がりが凄いのに、小さいうちはお金かからなくても、もう1人とかならないでしょう。それに、これだけAIが発達してきて事務関連の仕事は減ってきてるのに、本当に将来、子供達が生活出来るように仕事はあるのだろうかと気になる。これ以上子育て世帯にのみ、お金を使って増税してくのはもう失敗の上積みにしかならないと思うよ。所得制の改革も665万で収入制限があるけど、6それ以上の収入があるのは、子育て支援の恩恵を受けれなかった年代になるかと思う。団塊ジュニアの氷河期世代の人達に当たると思うが、増税だけしっかりされて気の毒でならない。不公平も甚だしい。
3、独身はお金に余裕があるというステレオタイプの思い込みがあるが、虐待レベルの単身者の税制、3号被保険者の年金負担など制度上の負担を背負わされているし、一人暮らしで要介護時のケア費用などを考えると、人生を通してみると金銭的な余裕などない。
夫婦子供2人のモデル世帯は既に標準的ではなく、そのスタイルに誘導するため?に懲罰的な仕組みをさらに上積みするのはどうだろうか?子供たちに、贅沢させたり、よい教育を受けさせるに、費用がかさんでいて、それを補完しただけで、出生率向上には影響がなかったという結果になりそうに思える。非正規雇用などでとても結婚できないなども聞かれ、雇用・労働環境の改善などに費用を当てた方が良いのではないか。
4、少子化を論じる上では、次世代育成コストを社会でどのように分担するのかという視点が重要だと思います。現状、いくつかの手当てはあるものの、次世代育成コストは子育て世帯によって主に負担されており、独身・DINKS世帯は次世代育成コストをほとんど負担していません。 次世代を育成することによる恩恵が子育て世帯にだけ行き渡るのであればそれでいいのかもしれませんが、実際には次世代(子供)が大人になって年金制度を支えることにより老齢化した独身・DINKS世帯も恩恵を享受することになります。つまり他人が育てた子供から独身・DINKS世帯は年金をもらう構図となっています。
他人の子供にタダ乗りしている構図であり、子育て世帯からすれば不公平に感じます。 この不公平感を解消しない限り少子化問題は解消しないと思います。子育て世帯からすれば2人目を産もうとは思いませんし、3人目なんてもってのほかです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/bbc8c2d8fba7fb5111ce25d531933f59f7a0eb76,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]