米大リーグ(MLB)は19日(日本時間20日)に今季のCBT(ぜいたく税)額を確定。9球団が基準額の2億4100万ドル(約380億円)を超過しました。総年俸額トップはドジャースで、4億1734万1608ドル(約658億円)に達しました。ドジャースはこの超過により1億6937万5768ドル(約267億円)のCBTを支払うことになります。
CBTの額だけでドジャースは下位12球団の総年俸を凌ぐ結果となりました。総年俸額2位はメッツ、3位はヤンキース、4位はフィリーズでともに3億ドルを超過。基準超過となった9球団の内、ドジャース、メッツ、ヤンキース、フィリーズ、ブルージェイズについては、ドラフト指名権が10位分繰り下がるペナルティがあります。他の超過球団もそれぞれCBTを支払う義務があります。

スポーツ界において、資金力の多様性が競技の公平性にどのように影響を与えるか、今回のドジャースのぜいたく税超過はその一例です。現実には、資金に余裕のあるチームが優位に立つ構図が根本的な問題です。MLBの制度上、富裕球団への是正措置としてぜいたく税が設定されていますが、結局は運営方針によってはその支払いすらも許容されているのが現状です。
このような財力のアンバランスは、競技そのものの魅力を損ないかねません。まずは、リーグ全体で資金の分配制度を再評価し、より公平で競争力のある制度を導入する必要があります。また、中小球団の財源を強化する支援策の検討、さらに魅力あるルール改正やファンを巻き込む企画の強化が求められます。スポーツマンシップと公平性を尊重する方向性で、競技そのものの価値を高めていくことが急務です。
ネットからのコメント
1、ぜいたく税は、素晴らしい制度。支払われた税金の約50%は、支払っていない球団に還元されるそうです。そうすることで競争が均衡して、MLB全体が盛り上がるような仕組みだと思いますが、実際にはぜいたく税を支払ってでも、スター選手を獲得した球団が、スポンサー収入等で潤っている気がします。
2、MLBは戦力均衡のために利益分配の仕組みが出来てるけど、逆にそれである程度の利益が確保出来てしまうのでオーナーの中には本気で強くする気がなく利益金も補強資金には使わずオーナー陣の懐に入ることを最優先してるところも多いと言われてるね。その辺もテコ入れした方がより公平性を保てるんじゃないかな
3、メジャーリーグの桁違いの年俸に驚かされる。それだけ払っても十分なほどの収入が得られるところがアメリカのダイナミックなところだ。かたや日本は少子化でチーム競技は選手集めも苦戦。また、多種多様な種目があるためにスポーツのできる子を奪い合っている感じすらある。日本のプロ野球もメジャーリーグのの良いところを見習って発展していってもらいたい。
4、沈むときは一瞬。常に上を目指さないと会社も球団も落ちるだけ。人気に比例して稼げるなら、投資と考えてお金を動かすのは当然。MLBは30球団あって勝つのもあきらめている球団がいるから下位に沈んでいる球団の試合はイマイチ盛り上がりにかけるのも事実。全球団選手を本気で取り合って欲しい。ドジャースが一人勝ちになるのは、ドジャースのせいじゃなくて全球団がどれだけ本気で向き合っているかだよなぁ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/0327f7aa3ff59e53b24fba3a1ea54857c98fe72a,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]