7月18日午後1時半、静岡県庁で鈴木康友知事とJR東海の丹羽俊介社長が、リニア中央新幹線静岡工区の着工前提となる「自然環境保全協定」を締結。国交省事務次官や大井川流域10市町の首長も出席した。協定には環境対策や異常時の工事中断が盛り込まれ、地域振興の基本合意も結ばれた。これにより、2027年開業を断念していた工事が再始動へ向かう。

長年にわたり議論が続いたリニア問題で、今回の合意は前進だが、単なる着工への道筋だけを成果として扱うのは危険だ。大井川の水資源や南アルプスの生態系は、一度失えば簡単には戻せない公共財であり、経済効果を理由に軽視されてはならない。問題の本質は、巨大事業を進める際の説明責任と監視体制が十分だったのかという点にある。今後は、①第三者による独立した環境監視の強化、②データの全面公開と住民への継続的な説明、③問題発生時に企業任せにしない行政の厳格な対応が必要だ。
便利な交通網を求める社会と自然を守る責任は対立するものではない。未来への投資とは、速さだけを追うことではなく、守るべきものを守った上で進むことだ。信頼を失えば最先端技術もただの巨大な負担になる。


ネットからのコメント
1、今回の合意を見ると、前知事のように工事そのものを止め続けるのではなく、環境保全と地域全体の利益の両立を目指して協議を進めた点は大きな前進だと思う。モニタリングや工事中断の条件も盛り込み、必要な安全策を確保した上で着工へ進める判断は現実的だ。知事に求められるのは、自分の信念だけを押し通すことではなく、地域の利益と国全体の公共の利益を総合的に考えて判断することだろう。
今回の対応を見る限り、その姿勢がようやく静岡県政に戻ってきたと感じる。10年近く停滞した国家的プロジェクトがようやく前へ進むことを歓迎したい。
2、前知事の感情的な子供の喧嘩のような対立から、成熟した大人の関係になったことで大変よかった。「県とJR東海は、地域振興に関する基本合意書も結び、、、東海道新幹線を活用した産業や観光の活性化に両者が連携して取り組む」というWin-Win な関係が築けたことが、とても良かった。環境保全を注視しつつ、着実に日本の高い技術を将来に成果として残して欲しい。
3、リニア新幹線工事の技術に関しては、まったくの素人であり横に置いておきます。しかし、現在、同工事進行中である工区で不測の出水や、原因不明の地下水枯渇が起こりため池が涸れたり水位の異常な低下が発生。工区の工事中止はもとより、将来に渡って用水を他から手当する必要あるのでは?となっている。この事実をどう見るか?環境破壊が起こってからでは、人間の力では復旧はまず不可能と思う。
4、私は静岡県民なのですが、川勝前知事は表現や態度が良くなかったから、なかなか伝わらなかったけれど、静岡県の水資源のことを本当に考えてくれていたんです。
リニアを通すための工事が始まると、絶対に水みちが変わりますよ。水が枯渇しますよ。出できたら水は戻せばいいってそういう問題じゃありません。函南のトンネル工事では実際に水が無くなり、お米が作れなくなりました。地域の人なら知っている事実です。便利を求める気持ちはわかりますが、その地域で生活、自然が壊されてしまった後では戻らないものがあるということをきちんと考えてほしいです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/8750c97228a8dcce3f1fc37fad1034327cd0dff6,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]