2024年12月、高松市の68歳女性が自宅で下痢や嘔吐が続き、知人を通じて119番通報した。消防隊員は同乗者がいないことを理由に搬送せず撤収。その後、再度通報して知人同乗で搬送され、腸閉塞と診断され入院。女性は治療遅延による精神的苦痛を受けたとして、高松市に損害賠償を求め提訴する方針。

救急搬送は命を守る最後の砦であり、「同乗者がいない」という理由だけで現場を離れた対応は、制度運用として重大な問題を含む。高齢者の単身世帯が増える中、支援者の有無を搬送条件のように扱えば、本来守られるべき人が取り残される。問題の本質は、現場判断を支える明確な基準や監督体制が不十分なことにある。改善には、①救急隊向けに搬送拒否基準を再徹底する研修、②単身者や高齢者への緊急対応手順の整備、③判断事例の公開と第三者による検証制度の導入が必要だ。
命の重さは、家族がいるかどうかで変わらない。効率や形式を優先して救える命を見落とす社会ではなく、誰でも安心して助けを求められる仕組みこそが公共サービスの責任である。今回の件を個別の判断ミスで終わらせてはならない。制度は弱い立場の人を最後に守るために存在するのであり、その原点を忘れない改革が求められる。
ネットからのコメント
1、これは提訴された方に誤解があると思います。同乗者(連れて帰る人)がいないから、搬送先が決まらない事は頻繁にありますが、同乗者がいないからという理由で救急隊が搬送を拒否する事はありえません。そもそも悲しい事に、救急隊には搬送拒否権がありません。どんな要請でも呼ばれたら必ず行くし、傷病者が拒否しない限り、どんな軽症でも搬送する方向で努力します。救急隊と、この方との同乗者云々のやり取りの中で、この方が拒否したはずです。消防側は毅然とした態度で対応すべきだと思います。
2、同乗者がいないから、搬送拒否はありません。ただ、受け入れる側の病院が同乗者や連絡がつく家族や親族がいないと、緊急処置をしたりする時の同意が必要なので受け入れを渋る事はあります。
3、イレウスで撤収。救急隊が到着時にイレウスかどうかわからなかったとしても非常に危険な状態だったということは結果的にわかりますね。独居での高齢者は多いですし、道端で高齢者が転倒して頭を打ったが、同乗者がいない(または身内がいない)からといって搬送しないという判断はあまり聞いたことはありません。タクシーなどの公共機関を使ってくださいということだと思うのですが、イレウスなどで強烈な腹痛があれば仮に若かったとしてもまともに歩行ができるとは思えません。
4、付き添いないからと受け入れないのは病院です。救急隊にとってはどうでもいいことです。でも、病院との関係性やあちこち探さなきゃいけなくなるので、結局救急隊も困ります(私自身困ったことが何回もあります。)今回の地域がどんな事情かはわかりませんが、病院の理解が不可欠です。ソーシャルワーカーさんの活躍も不可欠です。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/518bba65c8db65b11b915ea9e2309ea7f23ae9a5,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]