事件概要:元信者10人が、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の本部が建つ土地(東京都渋谷区)について仮差し押さえを申し立て、東京地裁はその申し立てを認める決定を出した。これにより、教団は本部での活動を続けることができるが、土地の処分や移転は事実上不可能となる。この土地は渋谷・松濤地区にあり、評価額は8億円を超えるとされている。
元信者側は、教団に対して過去の献金や物品購入代金として計約2億2600万円の返金を求めている。さらに、文部科学省が求めた教団の解散命令に関して、東京地裁は3月に解散命令を出しており、その後、東京高裁で審理が続いている。
コメント:今回の仮差し押さえは、過去の信者たちが教団から受けた精神的・経済的な損害に対する合法的な手段であり、同時に教団の不透明な資産運用に対する一つの大きな警鐘です。教団の本部が所在する渋谷・松濤という高級住宅街において、この土地が法的に処分できない状態にされたことは、過去の信者たちが訴える正当性を裏付けるものです。しかし、問題はこの仮差し押さえが一時的な措置である点です。教団の資産が他に流出する前に、実効性のある制度を整える必要があります。具体的には、信者保護のための法律整備、教団の資産監視体制の強化、そして財産の清算手続きが迅速に進められる仕組みを作ることが求められます。
問題の本質は教団の運営体制にあるため、根本的な改革がなければ、今後も被害者は増え続ける可能性があります。
ネットからのコメント
1、日本の政治における闇の一つが消えようとしている。これは正しいことです。霊感商法と政治がなんで結びつくのかはわかりませんが、宗教法人法への改正を阻止するために...政治に近づいたのでしょう。しかしながら、そのために人生や財産を失った人がいる以上、それらが他の国に散逸する前に阻止し、損害賠償責任を負わせなければなりません。オウム真理教の場合にも、差し押さえた財産だけでは、被害者への賠償ができていない事を考え合わせると...遅きに失したのかもしれません。しかしながら、政治にまで被害者が出てから動き出したというのも...なんだろうな?と思います。
2、このカルト教団の、すべての財産を一刻も早く差し押さえるべきだと思う。既に結論が出ているのだから、迅速にかつ粛々と差し押さえの手続き、財産の国外移動、処分の禁止をすぐにしてほしい。そしてこれも一刻も早く、今まで金銭的被害、精神的被害を被っている被害者の救済に当てるべき。
こういう宗教に名を借りた、悪質な金集めの集団を早期に解体させることを心より望みます。
3、おお、仮差押えが無事通ったんですね。私も数年前に裁判をした時にやりましたが、仮差押えの申立が通るには7割程度の事実認定が必要になるので、この後の裁判が元信者側が有利な状態でスタートします。しかしこれを通すには差押え対象の財産の評価額の3分の1もの大金を供託所に預けなければならないので、仮にこの土地が1億としたら3300万ほどのお金を用意する必要があります。それほどまでの覚悟を決められた心中はどれ程のものだったか…これで勝手に第三者に売却できなくなるので、ぜひ統一教会憎しのこの流れを上手く活用して、勝訴を勝ち取れることを願ってます。
4、旧統一教会のみならず、新興宗教(100年未満)は課税対象としないとお金の流れが解らなくなってしまう。個人的には古くからある神社仏閣は非課税でも構いませんが、それ以外は課税対象にしないと。都会の一等地に堂々と所有物件建てられて、非課税となると真面目に税金払ってる方があほらしくなる。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d947e431dffce8df88a44de3a8c5f7a6d3a6f9e2,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]