2025年7月29日放送のテレビ東京「開運!なんでも鑑定団」で、今田耕司氏が衝撃の鑑定額に驚く場面があった。依頼人の女性が持参したのは、夫の実家の蔵に長年保管されていた“千利休の茶杓”。表千家歴代の名前が記された筒と箱付きで、本人評価額は100万円。鑑定士の中島誠之助氏は、「千利休が自ら削った本物」と断定し、結果は2000万円という高額評価。
今田氏をはじめ、スタジオ全体が驚きの声を上げた。
テレビ番組から明らかになったこの驚愕の茶杓鑑定は、単なる一発逆転の美談にとどまらない。なぜなら、これは文化財が適切に評価・保護されず、個人宅の蔵に眠っていたという異常な現状を物語っているからだ。日本には無数の価値ある文化財が、制度の網をかいくぐって個人の管理下に放置されている現実がある。その背景には、文化財登録制度の複雑さ、文化庁の予算・人員不足、地域と行政の連携不足がある。
まず、鑑定士や番組と連携した地域文化財の発掘システムを整えること。次に、登録・保存に対する金銭的インセンティブの導入。
そして、家庭に眠る可能性のある品の事前相談・簡易鑑定の仕組みをオンライン化することが急務だ。
「文化とは守られるものではなく、見つけ出されるべきものだ」――蔵の片隅に眠る日本の魂を、制度の不備で見過ごしてはならない。
ネットからのコメント
1、鑑定団は大好きでずっと見てるんですけど、正直中島先生の鑑定だけは話半分で聞いてる。 焼き物は銘がなくても古くて貴重という判断されればびっくりするような高値がつくし、眉唾だなと思うこと多々。実際以前に中国のようてんへんもく(?)で間違いございません!と言ったものが専門家からただのお土産品だと反論されていたし。 X線検査とかもうちょっと科学的な視点の鑑定方法も取り入れた方が説得力増す気がする。
2、凄すぎる。 ただ毎度思うのが(特に出張鑑定の場合),高額鑑定が出たのがTVで公になり顔も住所も割れたら,このご時世,ルフィとかがやってきそうで怖いなあって思う(私だったら仮に何か持っていても絶対に出演しない。持っていないけどw)。
3、うーん、どう考えても中島さんの鑑定額はいつも盛ってる感がある 茶碗とかもそれほどの価値のあるモノなのか、そんな高い値段出して誰が買いたいのか、といつも懐疑的 まあ番組的には大袈裟にした方が盛り上がるからOKとしても、実際の目利きが鑑定したら結果はまた違ってくるんでは?
4、利休や織部絡みの茶道具は江戸時代から法外な値がついていた。2000万ということなので200両くらいなら安いほうかもしれない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/2cb2496bd50863752eee21f22adf27b2f0187a41,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]