イランの最高指導者ハメネイ師の国葬がテヘランで開始されました。アメリカとの戦闘で4カ月前に殺害されたハメネイ師を追悼するため、地元メディアによれば約2000万人が参列すると見込まれています。この国葬は、イラン史上最大規模の追悼行事となる可能性が高く、モジタバ師への求心力を高める狙いがあるとされています。モジタバ師は負傷以来公の場から遠ざかっていましたが、葬儀で初めて姿を現すか注目されています。一方で、政府を支持しない人々からは「プロパガンダ的行事」とする批判もあり、イラン内の分断は未だ深い状態といえます。

ハメネイ師の国葬は、国内外での緊張の象徴的な出来事として捉えられており、イランにとって大きな政治的試練となる見通しです。
現状のイランは、国内外の争点を背負いながら政治的な緊張感が絶えない状態です。しかしながら、この国葬には多面的な問題が横たわっています。
国葬という大規模な行事が新しい体制やモジタバ師の求心力を高める意図を孕んでいることは否定できませんが、それを「プロパガンダ」と批判する声も少なくありません。これが意味するのは、国民感情が一致しないままに政府が一方向的な姿勢で物事を進めているという現実です。
まず注目すべきは、この分断を収束させるためには、政府が国民との信頼醸成を優先すべきであるという点です。第一に、反対派や少数派の声を丁寧に拾い上げ、対話を重視する姿勢を示すこと。第二に、広報の透明性と公平性を確保し、プロパガンダという否定的な印象を払拭すること。そして第三に、国民統合に向けた具体的な政策や施策――経済格差の是正や社会福祉の拡充――を提示することで、実効性を持った連帯を築く必要があります。
国葬の評判や成功を超え、国民の信頼回復こそがイランに求められる最大の課題です。外敵との対峙を口実に国内の分断を放置するようでは、長期的な安定を築けるはずがありません。自国民の思いとの向き合い方が、未来のイランの行方を左右するでしょう。
ネットからのコメント
1、イスラエルとアメリカは、親分を殺害すれば、国内の反乱分子が武装蜂起してくれて、やがて政権が崩壊すると期待していたようだが、ここまで信頼されていたとは完全に読み違えたな。政権崩壊どころか、体制の結束が強固になってしまった。そう言えば、ヨーロッパの東の方で、NATOの進出を妨げようと軍事行動したけど、逆にNATOの加盟国が増えたという事例があったなぁ。
2、普通に考えて米国に暗殺された敬愛する父を持つ子息が指導者である限りにおいて、真の停戦などあり得ず、戦火が常に燻り続けるだろうと思う。だからこそその子息も狙ったのだろうが、失敗した以上は手負いとなって更に米国にとってまずい展開になってしまった。トランプは当初イランの軍民にまで蜂起を呼びかけていたけれど、ハメネイ氏を排除できたら米国に呼応するというような情報があったのだと思う。2000年代初頭に「イラクが大量破壊兵器を持っている」という情報と同じレベルの信頼度。
3、純粋に、2000万人規模の行事をどう開催するのかという運営面の視点で興味があります。
プロパガンダとして誇張された数字化もしれませんが、大人数を安全に受け入れる仕組に興味があります。まず気になるのは、会場までの移動や輸送の手段です。鉄道やバスの増発だけでは到底さばききれないでしょうし、周辺道路の渋滞や参列者の誘導も相当な負担になりそうです。さらに、これだけの人が集まれば飲食や宿泊の確保も一苦労で、急病人や負傷者への医療対応も欠かせません。夏の時期であれば熱中症のリスクも高く、救護体制がどこまで整うのかが問われます。そして最大の課題は雑踏警備だと思います。群衆事故は一瞬で起こり得るだけに、動線設計や人数のコントロールが命綱になります。何事もなく終わることを願うばかりです。
4、これらの参列者は強制によって集められたのか?それとも本当にハメネイ師を悼んで参列したのか?真相は分からない。生前のハメネイ師が、イラン国民から支持されていたかどうかも定かではない。だが、いずれにせよ、アメリカ軍が行った斬首作戦は犯罪であり、到底容認できるものではない。今後、我が国は、暴君が牛耳るアメリカとどのように付き合っていけば良いのだろうか?対中、対露の問題も含め、日本政府には、より一層難しい舵取りが要求されることになる。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/4fc196b6a8c1b1a917dc5fa2e1621c4fdf3fc090,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]